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商業施設プロモーションは難しい Vol.1

商業施設プロモーションは難しい。

長くこの仕事に関わってきたが
こうやったら成功するだろうというメソッドを
いまだに確信を持って披露することができないからだ。
でもそこが面白いとも言える。
仕事で考えさせられた事を忘れないように
備忘録のような目的で残していきたいと思う。

「ターゲットは誰?」

お手伝いをさせていただく商業施設の
販促担当者にターゲットを聞くと
30〜40代夫婦とその子供ファミリーと
回答が返ってくる。

だいたいが同じ回答。

もちろん何か教科書があって
それに倣っての回答ではない。
真剣にターゲットはそれなのだ。

そもそも商業施設とは
その多くが個々のお店に区画を提供し
お店の集合体としての魅力を売り出している。

本来用事ごとにバラバラに散らばったお店を訪れて
事を済ませるところを
商業施設にくればまとめて済ませることができる。

時には同じ商業施設内で
欲しいものを比較検討して
手に入れたりすることも可能だ。

これらを実現できる場所が商業施設だとすれば
ターゲットにとって必要なお店が揃い
かつ比較検討するための選択肢があることが
必要な条件と言える。

とすれば
商業施設にとってお店ラインナップというのは
とっても重要な要素。

ところが
メガネを外してぼんやりと
フロアガイドを眺めてみるとどうだろう

どこの商業施設なのか分からない。

お店の名前や商品の特徴に違いこそあれど
ぼんやりと眺めるとどこも似たような感じなのだ。

冒頭で多くの商業施設のターゲットは
30〜40代夫婦とその子供ファミリーとお伝えしたが
それはメインターゲットで
さほど差がない割合でシニアも訪れるし
学生も未婚の社会人も訪れる。

お客さまもいろいろだし
お店もいろいろ。

ターゲットを決めてから
それに沿ってお店ラインナップを作り上げることが
良いのだろうけれど
お店の出退店が重なり思うようには行かないから
仕方ない。

僕たちの仕事は
こういう状況下でまず
プロモーションのターゲットを
絞ることからスタートする。

商業施設プロモーションは難しい
でしょう?

追記
リーシング担当者さんの苦労は
相当なものだと思う。

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