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広告でよくあるキャッチコピーが安易に多様化されることで鈍らせるもの。「想いをカタチに」

Web広告やステマ慣れした人が増えたように、安易なキャッチコピーをまさしく、ただコピペされることが増えたことで「ハイハイ、またその文句ね」と流されてしまう機会はすごく増えたように感じる。


もちろん、それは僕らみたいな作り手が意識してるか?否かで変わるのでは?とも思います。

そうしたことが増えることでほんとにそれが叶う。という事実がぼやけてしまうことがなんだか哀しい。


例えば、制作会社のWebサイトのメインビジュアルに多く使われがちなこのコピー「想いをカタチにします」

クリエイティブやデザイン業界では、リモート案件が増えていてクライアントと直接打ち合わせをする機会は減っています。もちろん、便利な部分もありますが、直接話を聞かずにどうやって「熱のこもった想い」をヒアリングするのだろう?と疑問に感じる。

想いをカタチにします!迅速に対応!先ずは、チャットツールを使ってヒアリング...。ん?と疑問が生じてならないのです。


では、クライアントの想いをカタチにできるのか?と聞かれると、僕は「はい。できます」と答えたあとに「ずっとそれに努めてきました!」と付け加えるでしょう。

※想いがカタチにされた例は、ページ下部にて紹介してます。


わかりやすく言えば、より細やかな洗い出しと的確な具現化ということになるのだけど、直接のヒアリングでわかることは、なんといっても「熱量」だと思う。もちろん、こちらの対応や質問力によっても変わってくること。だけど、それに努めていればそのスキルが成長するのは、確かなことです。


アートディレクターはクライアントからのヒアリングを経てその方向性を示し、カメラマンはそのためのセッティングをしてとらえて、コピーライターは言葉で表現し、グラフィックデザイナーは、それをまとめる。


近年は、そうしたプロセスが減っているけどこの先で再度そうした流れが重要視され、努めてそれが可能なクリエイターは重宝される時がまたくるであろうと推測できる。


僕が最近、想いが表現されているな!と感じたデザインを紹介。

CHANEL/シャネル

「マドモアゼル プリヴェ展」リーフレットより

透かしになった表紙のセカンドページのイラストからはじまっていて

中ページのイラストは分断されている。それが、なぜ?そうした表現がされているか?ただ、インパクトをつけるための表現なのか?というとそうではなくて、

シャネルという物語のはじまりでもあるこの階段。マドモアゼルシャネルのクリエイションスタジオに実際にあるもの。シャネルの想いを象徴した場所と言えるでしょう。

そう。分断されたイラストはこの印象的な壁面ミラーの分割を反映させた表現になっているのです。まさに、「想いをカタチ」にって、こういうことではないかな?と思います。


今日はここまで🤗

【noteは、まだ不慣れなので感想などコメントいただけると幸いです

読んでいただき、ありがとうございました🤗




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