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こんにちは。

2020年4月より
武蔵野美術大学 大学院 造形構想研究科 造形構想専攻クリエイティブリーダシップコースに通っています。

私の学科では「クリエイティブリーダーシップ持論」という授業があり、
毎週クリエイティブとビジネスを活用して実際に活躍されているゲスト講師をお招きし、お話を伺います。

あくまで講義のレポートではありますが、デザイン思考などを学び、実践している方々との繋がりや、情報の共有が少しでもできれば嬉しいなと思います。

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第9回【講義日】2020年7月13日(月)

今回はデイビッド・佐伯 潤 (さえき じゅん)さんに
お話を伺いました。

デイビッド・佐伯 潤 さん:国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 嘱託研究員/教官であり、鉄道系サービス会社BC研究センター 主任研究員/人命安全研究会・座長も務める。
主として企業防災を手掛け、鉄道系サービス会社では、管理をしている商業施設、オフィスビル等に関連して、災害対応訓練をしている。その他にも、民間企業向け自衛救助隊訓練のインストラクターや防災顧問、スポーツ用品メーカーの製品開発支援などを務められています。
元々はデザイナーという非常に興味深い経歴の持ち主。

本日は防災について、原理から丁寧に分かりやすくご説明いただきました。
今まで小学校の頃から何度も防災訓練を行ってきたきましたが、
佐伯さんのお話を伺い、私って本当に平和ボケしているんだな。と率直に感じました。


失敗は判断をしないこと

まず佐伯さんが教えてくださったのは、災害対応の正解はないということです。
何より失敗は判断をしないことと教えてくださりました。
それは、助けないという判断でも構わないとのこと。
助けないと判断することで救急車を呼ぶなど、誰かに助けを求めることができ、次の思考に切り替わることが重要とのことでした。
そう考えると、避難訓練をしていて判断を求められる様な機会はない様に思います。決まり切ったフローを毎年同じ様にするのみです。そういった点でも、佐伯さんが教えてくださった避難訓練の失敗経験があるのはたったの8%であるというデータに納得がいきました。


自分自身を守るのが最優先

災害時、何よりも大事なことは自分の命を守ることと示されていました。それは自衛隊でも消防でも1番優先されています。
自分の命を守れないひとに、他人を助けることはできません。
飛行機で緊急事態発生時にマスクをつける順は、親子なら 親 → 子 なのだそうです。親が酸欠で気を失ってしまっては、子供は生きてはいけません。考えれば当たり前のことの様に思いますが、私がもし子供がいて、その様な状況になったら、一番にそれが最善策だと信じ、我が子にマスクを付けてしまうだろうと思いました。自分の責任と役割を再認識させていただきました。

避難訓練にもアートは活躍する

 避難訓練のリアリティを出すために、血みどろのメイクをしたりされているそうです。確かに、そんな人が避難訓練に現れたらゾッとしますよね。
 アートとは無縁のものかと勝手に思っていましたが、人の命に関わる局面でも活躍するものだと知り、なぜか非常に嬉しくなりました。
現在の流れ作業の様な防災訓練も、デザイン的な思考を用いていく事で、より一層有意義なものとなることがわかりました。また、アート的な要素を入れる事で、どれほど恐ろしいものかリアルに実感できます。
 デザインとアートの可能性は自分が考えてる以上のものであるということを実感しました。
 また、佐伯さんのプレゼンテーションも非常にデザイン性に優れたものでした。絵や重要な部分のみの文字が抽出されており、意識せずとも内容がスルスルと入ってきました。
 デザインとアートの力で、より多くの人の命が救えるかもしれない。と感じました。
 また、佐伯さんのオンラインでも伝わる気迫に非常に圧倒されました。
 と日々向き合う方はこんなにも圧倒的なオーラを放つものなのか…。と正直衝撃を受けました。説得力があまりにも圧倒的でした。
 私も日々の学びに本気で向かい、佐伯さんの様な気迫を出せる日が来る様、精進してゆきたいと感じました。



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