詩 風鈴

海の上に伸びる雲

浜を撫でる波の音

日差しに光る水面と緑

行き交うセミの声に埋もれて

扇風機とにらめっこ

口に広がるアイスの甘さと冷たさが

汗ばむ体に溶けていく

突き抜ける空の青に

おもちゃの飛行機がポツンと浮かぶ

木の葉が擦れる音がして

生暖かい風が縁側を抜けて

古びた一室に流れ込む

そうして届いた夏の匂いは

夏のベルを響かせる


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