詩 ありきたりな日常

帰って倒れこむ暗い部屋

流した汗がベタついて

触れるシーツの感触が気持ち悪い

やっておきたいこともあるけれど

ベッドから這い出る力もなくて

少しずつ徐々に意識の沼に滑り込む

今日は頑張ったからもう寝よう

なんか嫌なことを言われた気がするけど

これでいつも一生懸命なんだ

声に出しては言えないけどね

出来れば朝日を見たくない

このまま夜がずうっと続いてどこまでも眠れたらいい

それでも目覚ましが合図を出せば

また一日は動き出す

鏡に映る顔がひどければその分声をかけるとしよう

大丈夫、お前はよくやっているって

静かな一室に冷蔵庫のモーター音がひとり鳴る

白むカーテンはまだ夜の向こう

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