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UFC 276 予想

フェザー級とミドル級の二つの階級でタイトルマッチが行われるUFC276。

安定した勝率を築きながら防衛を繰り返し、そのベルトを保持し続けて来た現王者を倒し、王座に変動が起きることはあるのだろうか。

まずフェザー級のタイトルマッチ
Alexander Volkanovski(C) VS Max Holloway(1)

このカードが組まれるのは今回で3回目になるが、以前に行われた2回はいずれもヴォルカノフスキーが勝利している。

また過去2戦の内容を見ると、ストライキングが得意で乱打戦を勝ち抜いてきたホロウェイが打撃の勝負で優位を取られ2回ともポイントをリードされる形で判定負けを喫している。

特別ホロウェイが圧倒されている印象があった訳でもないけれど、カーフへの蹴りやジャブ・飛び込んでからのコンビネーションやテイクダウンなど手数と引き出しの多さが優勢の印象と有効打を生み出していてラウンドを通して差を作っていた。

今回の試合も同じような展開となってヴォルカノフスキーが判定勝利で王座を再び防衛する可能性が高いのではないかと思う。

ただ、ヴォルカノフスキーも良いのをもらってダウンしたりもしているので、ホロウェイがヴォルカノフスキーの打撃を往なしてその場面をまた作り出した上できっちり追撃を決めることが出来ればベルトを奪う可能性もあるだろうと思う。

果たしてホロウェイは対ヴォルカノフスキー戦3連敗を防ぎ、再びベルトを巻くことは出来るのか。それとも絶対王者が安定した防衛を果たすのか、注目のセミメイン。

そして今大会のメインイベントミドル級のタイトルマッチ
Israel Adesanya(C) VS Jared Cannonier(2)

このタイトルマッチも戦前の予想ではアデサニヤ有利が濃厚とされている。

目が良くて反応も良いアデサニヤはリーチを活かした遠目の間合いから打撃を当てつつ相手の反撃は綺麗に避けて被弾しないように動くのがとても上手い。

また、テイクダウンディフェンスにも長けていてタックルを切るのも得意だ。仮に倒されたとしても起き上がる為の対処をすぐに実行しスタンドに戻す能力もある。そのスキルを用いて多くの強敵を退けてきた。

しかし今回の一戦、個人的にはまさかがありえる試合なのではないかと思っている。と言うのも、キャノニアはヘビー級やライトヘビー級での試合経験があり、その階級で勝負が出来るだけのパワーとフィジカルを持っている。

それはミドル級でも大きな武器となり強力な長所として活かされている。

現に階級をライトヘビーからミドルに下げてからキャノニアの勝率は格段にあがっている。

それがアデサニヤを脅かす要因となり得るのは、アデサニヤがUFCで唯一負けた試合が階級上のライトヘビー級での試合であり、その階級ではテイクダウンを防ぎ切れずにポイントを失ってしまっていたからだ。

恐らくキャノニアは軽量からリカバリーで体重を戻し、試合当日には体を大きくしてくるだろうと思う。
一方でアデサニヤはリカバリーで戻してもミドルの規格に合ったいつも通りのフィジカルに収まるだろう。

そうなると、スタンドではこれまでのように優位を築けても、階級上の選手を相手取った時のようにテイクダウンを防ぎ切れずにラウンドを失う可能性がある。(蹴り足を狙われてグランドの展開を作られる可能性もある)

さらにキャノニアはテイクダウンを取ってから肘やパウンドを打ち込むポジション取りが上手いので、アデサニヤが上を取られて強い打撃をもらうような事になれば大きなダメージと共にポイントも奪われ余裕とラウンドを失う事になるかもしれない。

その展開に陥ってしまったら巻き返しは困難になるだろう。

ただ、そうはさせずに序盤から打撃を散らしてコツコツと相手を削り続け、優勢のまま体力の消耗する後半戦まで繋げたとしたら、いつも通りのアデサニヤ劇場で幕を閉じる事になるだろうと思う。

なので判定ならアデサニヤ。KO・TKOならキャノニア。
これを8:2くらいの割合で予想したい。

僅かに波乱を感じる絶対王者のタイトルマッチ戦、両者の激突が迎える結末に注目が向けられる。


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