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UFC275 試合結果

予想していたメインカード3試合の結果。


引用元:©︎ UFC(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)

○ジャン・ウェイリーVS●ヨアナ・イェンジェイチェク (○は的中)

[バックハンドブローによるKO勝利]

ウェイリーはナマユナスとの再戦でも見せたテイクダウンを取ってからトップコントロールするという動きで打撃勝負のヨアナを削り続け、最後は消耗したヨアナに離れ側のバックハンドブローを決めてマットに沈めた。
ストライキングだけではないところにも強みを持ったウェイリーが良い形で連敗を止めた。


引用元:©︎ UFC(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)

○ヴァレンティーナ・シェフチェンコVS●タイラ・サントス (○)

[判定2-1のスプリットでシェフチェンコが王座防衛]

結果は予想したものと同じになったが、試合内容は予想外なものだった。
全体的なスキルでシェフチェンコが上回っていると思っていたが、四つ組からの投げやスクランブルの攻防、テイクダウンの技術ではサントスが上回っていた。スタンドの打撃戦も手数が少なかったこともあってそこまで大きな差は見えなかったが、サントスはグランドで優位を取りながらもその後の攻めに上手く繋げる事が出来ず、ニアフィニッシュのような瞬間を作りながらもダメージという点ではシェフチェンコを削る所までいかなかった。

劣勢のポジションでありながら下から打撃をコツコツ与え、ラウンド後半でテイクダウンを取ったりアグレッシブに攻め続けたシェフチェンコが僅かにポイントで上回り王座を防衛した。

打撃とバッティングの影響もあり、サントスは視界を半分失ってからはスタミナの消費も相まって動きが落ちた。シェフチェンコから取られたテイクダウンなどは正にその影響だったように思う。

ただそれ以前にサントスがシェフチェンコから王座を獲るには攻撃力がまだまだ足りなかった印象は否めない。トップポジションからの攻撃、極め力とフィニッシュへのアプローチの強化などベルトを巻くにあたって必要な要素がいくつかあったように見えた。

そういった材料を浮き彫りにできたという点ではサントスにとって今回の負けは一つの収穫になったのではないだろうか。

まだまだ先のあるサントスが順調に成長していった先に、PFP1位に君臨するシェフチェンコをその座から降ろす未来があるのかどうか。絶対女王を揺るがすが期待が感じられるような試合だった。


引用元: ©︎ UFC(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)

●グローバー・テイシェイラVS○イリー・プロハースカ (○)

[イリー・プロハースカが5R一本勝ちで新チャンピオンに]

素晴らしい激闘を見せたメインイベントのこの試合。逆転に次ぐ逆転の展開から最後はまさかのサブミッションで締め括られた。

戦前予想していたようにやはり打撃ではプロハースカが有利を築き、フィニッシュ寸前まで持っていくくらいにテイシェイラを削った。

しかし組みの展開になるとやはりテイシェイラが優勢でトップポジションから強い打撃を何度も打ち込んでいた。

ただ予想外だったのはスタミナ切れが先に起こったのはプロハースカの方だったのとテイシェイラが一本を取られる形で敗れた事だった。

正直最後の4R・5Rはプロハースカにスタンドで戦う力が無くなってきていて、テイシェイラの打撃で攻め込まれても反撃があまり出来な状態だった。

ダメージも相当に負っていたので、最後の方のラウンドに関してはテイシェイラはスタンドを続けた方が良かったのではないかと思える展開だった。

テイシェイラは組みの展開に自信があってそれで優勢を築いてきたが、後半はスタミナも消費した上に汗もかいて滑るようになっていたので状況が大きく異なっていた。

現に後半は上を取ってもしっかりとキープ出来なくなっていて下から返される場面が増えるようになっていて、スタンドとグランドで見せる互いの安定感が前半と比べると逆になって来ているような感じになっていたと思う。

そして最後はグラウンドで丁寧に出来なくなった所をプロハースカに突かれたことで劇的な決着が生まれた。

勝敗がどっちに転んでもおかしくなかった壮絶な試合はライトヘビーということもあり迫力に満ちていた。何より42歳という年齢でここまでの戦いが出来るテイシェイラはファイターとして驚異的だ。

けれどその大きな壁も超え、UFC全勝でタイトルを取ったプロハースカはRIZINでも見せた強さを最高峰の舞台でも同じように見せた事になる。

次は誰がタイトルに挑戦するのか。タイトル保持の難しい重量級のライトヘビーだが、これまでと今回の結果を受けてプロハースカは少なくとも3回くらいは王座の防衛に成功するのではないかと思った。


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