開拓予定者

どれだけ歩みを進めても 前に進んでいるのか 

後退しているのかもわからない

ただいつもどこかで 何かが崩れる音がして 

足を止めてしまったら きっといつか暗い底に落ちていってしまう

日の差す道の上はあんなに自由で 何一つ迷いなんてなかったのに

日が暮れてたって夜を灯す街灯が足元を照らしてくれていた

いつからか迷い込んだこのトンネルの出口は一体どこにある?

いやそもそも出口なんてあるのだろうか

暗がりを進む恐怖のほとんどがその道中に転がっていた

どこかでまた底が抜けていくような崩れる音が聞こえる

退路は断たれた

行き着く先が行き止まりであったなら

出口は自分で作るしかない

どちらにしろ倒れてしまうなら

この手が動かなくなるまでその壁を掘ろう

覚悟の火を灯し、あかりのないこの道の上を歩いていく

奥へと続く先の見えない暗がりを

次第に味方に付けながら

往生際の悪い悪あがきを最後まで


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