茶道裏千家 コロナ対策新スタイル茶会

茶道のお稽古の一環で、滋賀県で開催されたお茶会に参加させていただきました。

その名も、「コロナ対策 新スタイルの初秋茶会」。

現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ともに和菓子とお抹茶をいただくお茶会などはどこも中止や延期がなされている状況の中、攻めの発想のお茶会でした。

攻めといっても、無防備に攻めるのではなく、完璧な感染対策を講じた守りを徹底した設えでした。

検温、手指消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンス、換気、アクリル板の設置などなど。

大広間での距離を保った形での待合、席入りについてはガラガラポンのくじ引きで正客、次客などの順番と部屋を決定する斬新なスタイル。

茶席でも徹底されていました。

亭主は、立礼もしくは床に敷かれた畳2畳での御点前。

客人は、テーブル席に着席し、それぞれの間にはアクリル板が設置。

美しい御点前を自分の心の師匠とするため全集中でそのイメージを焼き付けました。

その間出された駿河屋製の主菓子「初雁(はつかり)」という初めての和菓子に魅了され、集中が解けてしまいました。

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さらに、出されたお茶碗とお抹茶が非常に美しく、一気に心が洗われるような感覚に誘われました。

感染症対策を徹底し、本来のお茶会の雰囲気が味わえないのではないかと心配していましたが、それどころか短時間と隔たれた空間の中にも工夫された凝縮された内容のおもてなしが注力されており、本来のお茶会以上に五感で楽しませていただくことができました。

主催者の先生は、感染症と向き合った新たなスタイルでもお茶会を開催できる前向きな姿勢を全国に、世界に発信したい、と仰られていました。

その思いに大いに共感するとともに感銘を受けました。

私自身も伝統文化に身を投じる立場として、今回のお茶会で得た様々な気づきと感性を、自らの活動に、市政に反映できるよう、誠心誠意取り組んで参りたいと、決意を新たにした次第です。

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