いつも同じようなパターンで人間関係が悪くなる
カウンセリングをしていると、人の心とは本当に繊細で複雑だなと感じます。
そんな繊細で複雑な心を持った、人対人が社会で人間関係を作っていくのですから、ひとりの心だけでは成り立たず、そこに関係する色々な人たちの心が絡んできます。
そう考えると、人間関係でうまくいかないという悩みが起こることも、起きて当然とは言いませんが…、起きたとしてもなんらおかしい事ではないと感じます。
みなさんの中に、またはみなさんのまわりに、いつも同じような事で人と揉めるとか、相手が変わっても同じような事でぶつかり対人関係が悪くなるといった「いつも同じような事で人間関係がつまずく」ということはありませんか?
「またこうなるんだ」とか「やっぱりこういう時に私は同じ言動になって、叱られる」等。パターン化した人間関係のつまずきに心当たりがあるなら、アダルトチルドレンというものが影響しているかもしれません。
このアダルトチルドレンは病気ではありません。心の状態をいいます。
子どもの頃に親子関係の中で、なんらかの理由で傷付いたりイライラしたりといった感情を、安心と安全を十分に感じられる環境で、上手に葛藤し癒せることが出来なかった場合。
自分の気持ちを抑える・誰かに頼らず自分だけで何とかしようとする等、自分をコントロールする大人のような子どもになってしまう事があります。
それ以上傷付かないように心を守ろうとする結果、本来の心のままに言動に現す子どもの感情を切り離します。
育った家庭環境や親子関係は子どもの人格形成に大きく影響を与えるものであり、その切り離した「傷付いた子ども」が自分の中に残ったまま大人になったのがアダルトチルドレンと呼ばれるものです。
アダルトチルドレンは感情を抑えられない事が多かったり、反対に押さえ込みすぎて自分の心の奥底の悲鳴に気がついていなかったりとするため、人間関係が上手くいかない悩みや自信が持てないなどの生きづらさを感じて過ごしている事も多いのです。
カウンセリングでは、ご自身の幼少期や家族の事、家族関係の中で自分はどういう役割で過ごし、本当はこう思ってたのにこう振る舞っていた…というような、実情と捉え方について話をしっかりお聴きする事が重要となります。
アダルトチルドレンは、自分の中の傷付いた子どもを癒し、生きていきやすい認知や思考へ育ててあげる必要がありますが、自分自身でそれをするのは非常に困難である為、専門家との対話の中で取り組まれる事が望ましいでしょう。
過去や自分の内面と向き合ってみる機会はとても大切です。
アダルトチルドレンと言われたことがある、または自分が当てはまると感じている方は、そのままにして過ごすより、なにか改善の為に取り組む事でご自身がつまずきやすいパターン化した人間関係のつまずきが徐々に軽減されるようになります。
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