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WEB Designerが作る結婚式コンセプト話-作業編-

さて、今回は無事式場を決めたあとの「コンセプトをどうするか問題」について書いていきたいと思います。

結婚式の準備は選択と決定の連続

結婚式は思い返せば決めることがとっても沢山ありました。
前回の記事にも書きましたが、やはり原点回帰できるもの(コアバリュー)がはじめにあると迷った時に判断しやすいです。
私達でいうと、「おもてなし」を1番に。

お金も際限なくかけられる身分ではないので、どういった配分で予算立てしていくかという話の時にも、来てもらえる方が喜んでくれるところにお金をかけようという話にもなりました。(結果的に料理と引き出物のグレードを精一杯頑張る方向に)

具体的に話をすすめていくと、デザインが絡んでくるところは、下記のような物がありました。

・衣装
・招待状
・装花
・テーブルコーディネート
・料理(オリジナルケーキ)
・席次表
・ヘアメイク
・写真

参考のために情報源としたのは、
・amebloの花嫁様方がしたためてる記事
・pinterest
・instagram
この3つ。結婚式をあげたのが3年以上前なので今ほどinstaは主流じゃなかった。今ならamebloなしのinstagramにしていたと思います。

pinterestは気になる写真をガシガシpinで集めて、最終的にムードボード作るのにも役立ちました。

1つだけ会場を決める段階で気にしておいたのは、床、壁、天井の色は面積も広くかつ変更のきかないものなので、イメージに合う色調になっているかだけはしっかり確認しておきました。
ベースカラーは大事ですからね!

デザイン、イメージとしてのコンセプトは
旦那さんとブレストの結果「和モダン」に決定。

イメージを可視化する作業

さて言葉では認識のすり合わせはできましたが、実際のビジュアルに落とし込むと手戻りと修正が発生するのが世の常(デザイナーあるある)

特に結婚式では、関係者がとにかく多い。自分の例だと
・プランナーさん
・オリジナルケーキ作ってくれるシェフの方
・日比谷花壇のおねーさん
・テーブルコーディネートのおねーさん
・衣装係のおねーさん
・カメラマンのおにーさん
・ヘアメイクのおねーさん
他にもいた気がしますが、覚えているだけでもこれだけの方と打ち合わせしてイメージを固めて行く必要がありました。
プランナーさん経由で説明や依頼をすることもありました。

夜空に浮かぶ月と言って、紺碧の青に真っ黄色のお月さまのビジュアルを思い浮かべる人ばかりではないのです!(ここがとっても重要)

とくに私達の和モダンって言葉はだいぶフンワリしてますからね。
で、早々に結婚式場に作って持っていって最後まで使ったのが下記のコンセプトシート。

実際の業務で作成するよりは簡易的に作りました。(渡されるほうも困るでしょうしね)

コンセプトシートは実際に反映されたのか?!

招待状のセレクトから会場のコーディネート、衣装選びまでこちらの紙が行き渡り打ち合わせし、結果的にどんな感じになったかというと....

提案頂いた装花アレンジも、お花の種類も季節にあった指定のカラーのものを準備してもらい想定のイメージに。
衣装も提携している貸衣装屋さんが5、6件ほどあり、和装・洋装選ぶのにとても自分で全部は見に行けなかったのですがイメージしてるものに近いのではと取り寄せてくれました。

余興もシャンパンタワーといえば通常はシャンパンですが、和モダンということでスパークリング日本酒で。

といった形で、コンセプトシートから大きなズレなく結婚式を上げることができました。

特に会場の装花やコーディネートは何度か打ち合わせはするものの、当日どうなっているかは自分たちが入場してからじゃないと会場が実際にどうなっているかわからないというところもあったりで、予めしっかりとしたイメージを伝えておくのが本当に重要だったりします。

分担はとにかく細かくして、redmineに反映、ガントチャートで進捗管理とPJの仕事と全くおなじやり方ですすめていくことで準備の分担において大きな不満をもつこともなく進めることができました。

結果として、デザイナーの仕事の経験がそのままいかされました。

まとめ

・真っ先にコンセプトを決め、プライオリティを2人で話あっておく。
・来てもらったお客様にどう感じてほしいのかを決めておく。(まさにサービスのUXですね)
・イメージを言葉でなく、先に可視化しておきPJ全員が共通の認識をもって進められるようにする。
・進捗管理と分担、ボールの在り処も必ず可視化。

WEBサービスも、結婚式も1つの体験を作るといったところでは全く同じ思考で組み立てていくべきだと今振り返っても思います。

ウェディングプランナーが使えるUXの手法とか考えちゃおうかなとか、この記事を書きながら考えてしまいました。

このシリーズ最後の記事は、「写真のオーダーの仕方」についていずれ書きたいと思います。

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