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人生を祝うとは、一度願ったことを諦めないこと


16記事目の担当は、CRAZY WEDDING プロデューサーの高橋智也

今回はお客さまの声を直接お伝えするのではなく、先日、弊社株式会社CRAZYで行われた一年に一度開催している社内イベント「LIFE STORY AWARD」※で高橋が語った、“最も人生を祝ったストーリー”をご紹介したいと思います。

※「LIFE STORY AWARD」とは...
CRAZYが社会や顧客に提供した価値を、プレゼンテーションする大会。自チームとしても内省し理解が深まり、他チームのプレゼンを聞くことで
全体価値を知ることができ、さらに誇りが高まることを目的した、社内イベント。

【紹介された新郎新婦プロフィール】
清水一貴さん・雅美さん

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大阪にお住まいで、製造業にお勤めの陽気な新郎様と、芸大出身で姉御肌な新婦様。たくさんの希望がこの結婚式の原点にありました。「病の父に結婚式を見せたい」と語る新郎様。「祖父母に花嫁姿を見せるため、どうしても地元の明日香村で結婚式をしたい」と語る新婦様。そして、「天国から見守る新婦の妹様の分まで、バージンロードを共に歩きたい」と語る新婦お父様。奈良県明日香村の広大な芝生が広がる国営公園にて行われた結婚式です。

【プレゼンタープロフィール】
CRAZY WEDDING プロデューサー
髙橋 智也

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たった一度の人生だからこそ、自分の人生をかけられるようなことがしたいと決意し、2015年4月に創業3年目だった株式会社CRAZYへ入社。新卒から、全てのプロセスをワンストップで担うプロデューサーへ抜擢。その後、営業チームやマーケティングチームも経験。プレイングマネージャーとして関東・関西問わず多数のウェディングを担当。プロデュースの強みは、お客様の多様な個性やクリエイティブを引き出し、絶対的なパートナーとして叶えていくこと。お客様やスタッフも含めて、甲子園のようなチームをつくるというスタンスのもと、ビジネスだけではなく、お客様と人生通して関わりきることを信念としている。

以下からは、髙橋自身が担当したCRAZY WEDDINGのお客さまのストーリーを題材に当日語った内容です。

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「あなたは人生のなかで、どうしてもあの人に自分の晴れ姿を見て欲しいと願ったことはありますか?」


今から話すのは、たった一つの願いからはじまった結婚式の話です。


「妹を亡くしたことは人生の転機だった。周りにあったたくさんの当たり前は、当たり前ではないことに気が付いた。だから、実家に住む弱ったおじいちゃんおばあちゃんにどうしても晴れ姿を見せたい。」


2019年5月、大阪に住むお二人はもともとは都市部で挙式をする予定でした。

でも、弱って実家から出れない新婦雅美さんのおじいちゃんおばあちゃんにどうしても結婚式にきて欲しい。一緒に実現してほしいのだと、CRAZY WEDDINGを訪ねてきてくれました。

新婦雅美さんの実家は奈良県明日香村。式場はおろか、レストランすらほとんどないような地域でした。

お二人の希望を聞き、僕たちには断る理由はもちろんありませんでした。そして、二人も覚悟をもって僕たちを選んでくれました。

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迎えた初回の打ち合わせ。

少し奥手で姉御肌の新婦雅美さん。社会人になったタイミングでたった一人の妹を亡くしていた雅美さんはどうしても結婚式を通して家族に感謝を伝えたかった。それは、家族の願いがあったから。

お父さんから聞いた、

「一度でいいから父親として結婚式で娘を送り出してあげたかった

という言葉。

おじいちゃんからもらった、

お前は幸せになれよ

という言葉。

でも、結婚を期待されていた妹と違って、結婚できないと思われていた男勝りな彼女にはそれが重荷だった。雅美さんは妹を失ってから、なんだか自分の人生には後ろ向きでした


そこで出会った、新郎一貴さん彼は底抜けに明るく、彼女の背中を押す存在でした。


僕は最初、この結婚式がとても楽しみでした。それは、必ず素晴らしい結婚式になると思ったから

でも、お二人を知るほど、正直僕にはお二人の人生がとても重かった。もちろん、どの人生も簡単には扱えないけど、表現するにはあまりにも重かった

だから、僕もお二人の人生を背負う覚悟で、僕の人生をかけて挑もうと決めました。

悩み抜いた末に、僕が二人に提案したコンセプトは、「バージン・ロード」

バージン・ロード

幸せになるには覚悟がいる

今日までつみあげてきた人生

必死に好きなことをがんばってきた
がんばりすぎて疲れたときもあった
受け止めきれないほど辛いこともあった

でも
私は今日まで生きてきた

たとえ不器用でも
なんでもない日常で誰かを愛すことはできる

たとえ立ち止まっても
背中を押して前を向かせてくれる人がいる

二人が未来を誓う今日

これまでの道のりは最高だったと胸をはろう
これからの未来も幸せだと信じよう

幸せはつくれるものだから
僕たちはここから歩き出す

二人で歩むバージン・ロード

いま踏み出せ
幸せの道へ

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過去の経験、そして今の状況から、幸せになることを躊躇する二人のために、過去を噛みしめて承認してほしい。そして、これからはふたりでその先の道をつくってほしいと願いを込めました。

だから式では、彼女の人生を支えてくれた大切な人全員でバージンロードを歩いて、感謝を彼女なりに伝えることが大切だと話しました。

それを、お二人らしい方法で実現したい

会場は、新婦雅美さんの実家から3kmはなれた国営公園でした。

大切なバージンロードは、人生がつまった実家からはじめよう。それを3kmかけて全員でつなげよう。

そう思い、僕は新婦のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に、彼女の実家からはじまる3kmのバージンロードを実現しました

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ここまでして僕が二人の夢を叶えたかったのは、僕の経験があったからです。

この"バージンロード"の4ヶ月前、僕は自分の祖父を亡くしました。余命宣告された祖父に晴れ姿を見せたい。ただそれだけが僕の夢でした。だから僕は、祖父が入院する個室で親族だけの小さな結婚式をあげました。

準備は2日間。たった15分の挙式

その時間が、祖父が亡くなった今、僕を支えてくれています。だから、お二人にもどうしてもその時間を大切にしてほしかった。夢を叶えてあげたかった。

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人生を祝うとは、一度願ったことを諦めないことだと思う。人生の幕が閉じる前に、大切な人へ思いをつたえる時間をつくることだと思う。


僕は、お二人にもそしてお二人の家族にも、その時間を大切に噛みしめてほしかった。

「自分を育ててくれた大切な人に、晴れ姿を見せたい。

ただそれだけ。ただ、それだけだから大事だと思う


二人は今、転職もし、新しい道へと歩みだしています。あの時の誓いの言葉を鞄にいれて持ち歩いてくれて頑張っているのだという。

人生が変わるほどの結婚式。

それは、自分の人生を重ねて、ともに願いを叶えること。大切な人との、濃くて深い時間を、人生かけてつくること。


それを教えてくれた二人に、感謝を込めて僕のプレゼンとしたいと思います。

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コンセプト:バージン・ロード / プロデューサー:高橋智也 / アートディレクター:東 和香

https://www.instagram.com/tomoya_takahashi_/
https://www.instagram.com/nodoka_azuma/



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