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クレタン式"残り物"ブレンド-おうちで誰でもデカフェブレンドコーヒーの作り方-


オリジナルコーヒードリッパーとオリジナルドリップペーパー作りの壁にブチあった研究員一同...。今もなお実験は続いています...。


実験の失敗に見舞われた時こそ、少し視点を変えて楽しみながら実験をやってみよう、コーヒーに関する問題を解決してみよう、ということで、研究員が常に悩んでいた「コーヒー豆あるある問題」に向き合ってみようと思います。


"コーヒー豆"の貴重性


皆様はコーヒー豆がどのように収穫され、作られているかご存知でしょうか。「焙煎」という豆に火を通す工程を知っておられる方も多いと思いますが、その豆がどこからやってきて、どのように焙煎できる状態まで管理・製造されているか、私たちが出会ったのはこの映画でした。


映画の中で、コーヒー農家の人たちが、コーヒーの木からコーヒー豆を一粒一粒手摘みで収穫している様子が見て取れました。ブラジル以外は今でも手摘みで収穫されているそうです。

収穫した後も、ウォッシュド精製とナチュラル精製などの違いはあれど、人の"手間"によって管理・製造されている様子が分かります。

ウォッシュド精製
水洗式とも呼ばれるこの方法は、その名の通りたくさんの水を使って果肉を洗い流します。
コーヒーはすっきりとクリアな味わいに仕上がり、豆の味を一番引き出す方法だとも言われています。
ナチュラル精製
ナチュラルはコーヒーチェリーに果肉が付いた状態で乾燥させる伝統的な加工法です。
コーヒーはものすごくフルーティーな味わいに仕上がります。


一粒一粒が本当に手間暇かけて管理・製造されて、日本に輸入され、エンドユーザーに渡っていることがよく分かります。


どうしても残ってしまう豆たち


そんなコーヒー豆を100gや200gという量で購入すると、必ず5gや8gといった"余り物"のコーヒー豆が残ってしまいます。いつも一人前12gで抽出する私たちはいつも困っていました。

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お湯の量を調整して、8g余ったら120gのお湯で抽出、などで対応していましたが、本当に美味しいコーヒーを飲みたいと常に意識していると結構辛いコーヒーになってしまいがちです。

そこで思いついたのが、余った豆を他の余った豆と混ぜてしまう作戦。ミルに混ぜて豆を挽き、飲んでみる...。でも豆の量が多い方やキャラクター性が強い豆に味が持っていかれてしまい、なかなか美味しいブレンドにはなりにくいという問題が生まれました。

ちなみに、同じ豆を買い続けている方でも、買ったばかりの豆と古い豆を混ぜることに抵抗がある方も多いと思います。

でも一粒一粒の大切さを考えると簡単に捨てることはできません...。


クレタン式残り物ブレンド抽出法という発想


そこでさらに思いついたのが、ドリッパーを重ねて抽出する

クレタン式残り物ブレンド抽出法です。

簡単に説明すると、ドリッパーを重ねてコーヒーでコーヒーを抽出し、違う味わいを出す目的同士で作られたデカフェコーヒー豆の良いところ取りをする抽出方法です。

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写真もご覧ください。

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例えば深煎りのコーヒー豆が8g、浅煎りのコーヒー豆が4g余っていたとして、ミルの中で混ぜてしまうと深煎りの苦味や深みに浅煎りの香りが負けしてしまうことがよくあります。しかし、クレタン式残り物ブレンド抽出法であれば、深煎りの苦味や深みをベースに、浅煎りの香りをまとわせて、お互いの良い部分だけをコラボレーションされることが可能になります。

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それは、上部から落ちてくる少しぬるくなった深煎りコーヒーが、下部のドリッパーに落ちるため、下部の表面的な香りだけを取り出すことを可能にしていると推測しています。

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最後にドリッパーを上から外し...

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実際にクレタン式残り物ブレンド抽出法は美味しいのか...。

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「ん〜美味しい!!」(クレイジータンクファンクラブ会長試飲の様子)

ありがとうございます(笑)


CRAZYTANK research station 研究員一同

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