クレイジータンク通信 vol.190 『「いつもすこしだけ新しい」を続ける価値』
◆クレイジータンク通信 vol.190◆
あっという間に3月になったように感じてしまいます…皆さまはいかがでしょうか。年々、時間が過ぎるのがとても早くなっているように感じますね。
3月は出逢いと別れの季節。新しい場所やフェーズへの移行も予定されている方も多いかと思います。花粉が猛威を振るい、感染症もまだまだ多数流行っていますが、みなさんがご自身のペースを大切にしながら、この季節を過ごされることを願っております。
さて、今週の通信では、2024年中に新しくリリースするプロダクトブランド開発や体験サービス開発を作り上げる過程において重要だと考えていることについて書いてみたいと思います。
ぜひ、ご一読ください。
【「いつもすこしだけ新しい」を続ける価値】
クレイジータンクでは、現在、新しいプロダクトブランドの開発を進めていたり、アドバイザーとして関わる保けん野菜事業にて移動できる窯を利用した体験サービスの新規開発を進めたりなど、2024年に新しくリリースする案件の準備を着々と進めています。
新しいブランドやサービスの開発を進める段階にあたり、クレイジータンクが重視していることがあります。
それは、準備段階で「いつも“すこし”だけでもいいので新しいことに挑戦をしていく」です。
世の中に何かをリリースしようとする時、そのブランドやサービスの【輪郭】を作っていこうとする段階があります。その際には、ある程度「決めていく」、その輪郭を作って「固めていく」、という作業がなされるのではないかと思います。
しかしクレイジータンクは、決めつけていくのではなく、常に「いつもすこし新しい」を更新し続けていくことを大切にしています。
たとえば、移動窯を利用した体験サービスですが、保けん野菜事業を運営するミチクサ合同会社の秋山代表と相談をしながら、現在、国内3拠点に窯を移動させながら、それぞれの地で窯焼きの試験実施をしています。
まず氷点下近い気温となる長野県は標高1,000mの地で「陶器の焼き直し」に挑戦。
その次には、場所を変え山梨県は南アルプスの山脈を望む麓の町の柿畑にて「陶器の自然焼き継ぎ」に挑戦。
さらに次回は、埼玉県にてさらにアップデートした異なる挑戦をしてみる予定で計画しています。
こうした「常にいつもすこし新しい」を更新していくことは、サービスの輪郭を固め、決めていくという作業からは遠のいていくように感じる方もいらっしゃいます。一般的には、できるだけ早く輪郭となる形・型を決め、早くそのサービスを滞りなくお客様に提供できる状態に仕上げていきたくなるものです。
しかし、常に「すこし新しい」に挑戦を続けていくからこそ、サービスは磨かれ、深みを増しながら、結果的に人々に支持されるサービスへと成長していけると考えています。
なぜなら、今後のAI台頭時代には、誰でも何でもできる時代に入っていくことになるため、一定クォリティを担保したプロダクトやサービスは、日常的に、大量に、生まれてくると予想しているからです。
それでもなお、選ばれ、本当に喜ばれるプロダクトやサービスをリリースしていかなくてはいけないと考える時、常に「すこし新しい」への挑戦が重要だと考えています。
数年前、クレイジータンクがコーヒー事業に取り組んでいたとき、商品化こそは至らなかったものの、代表の竹鼻が抽出したコーヒーを使用したコーヒーゼリーを大量に作り、冷蔵庫をコーヒーゼリーだらけにした時期がありました。
そのときは、コーヒーゼリーを大量に作る過程で、コーヒーの淹れ方ひとつ、分量の割合ひとつ、全てを異なる方法で作っていました。
「次、作るときには、これをこうしてみよう」「次はこれをああしてみよう」
と、自分たちの挑戦を繰り返す先に、仮にAIがコーヒーゼリーの黄金比を知っていたとしても辿り着けないような、新しいコーヒーゼリーを生み出す可能性があることを、私たちは信じていたいのだと思いますし、その過程を含めた手作りのコーヒーゼリーを手に取りたいと思ってもらえる人間的な価値を磨いていきたいと考えています。
2024年にリリースする新プロダクトブランド、並びに、保けん野菜の新体験サービスについても、常に変化と進化を繰り返しながら、手に取る方、体験する方にとって、希望と期待と愛着を持っていただけるようなものにしていきたいと考えています。
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