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クレイジータンク通信 vol.174 『あたらしいサービスの“伝え方”と“伝わり方” -イベント「ノウ地巡礼」レポート-』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。


◆クレイジータンク通信 vol.174◆


急に冬がやって来たような気候の週末でした。気温の上がり下がりが体調に影響しそうですね…衣替えをいよいよ本腰入れて完了させた方も多いかと思います。あたたかくしてお過ごしくださいね。

さて、今週の通信では、先週、クレイジータンクがアドバイザーとして関わる「保けん野菜」サービスのイベントとして開催された【ノウ地巡礼】のレポートも兼ねながら、サービスの“伝え方”と“伝わり方”について、書いてみたいと思います。

ご一読ください。

【あたらしいサービスの“伝え方”と“伝わり方”】

みなさんは日々、多くのサービスに囲まれて自分に合うものに対価を払って利用し生活しているかと思います。

それらのサービスは、みなさんがはじめよう!としたとき、どのようにみなさんに“伝わって”きたものであったでしょうか。

クレイジータンクが現在アドバイザーとして関わる「保けん野菜」サービスは、【“ちゃんと”伝える】をサービスのコンセプトとしています。


「野菜セットを買ってもらう」

という消費型のみのサービスではなく、以下のモノ・コトを皆さんに手渡していくサービスだと考えています。

・野菜という、モノ
・野菜にまつわる情報全般
・野菜だけにとどまらない社会全般の情報
・農家さんへの支援と長い時間をかけて築いていく信頼構築
・今後資本主義を超えて必要となるだろう新しい人間関係構築
・健康への(成果が見えにくいが確かな)投資
・子ども(未来の生活当事者)の生きる力の教育
・心から豊かさや楽しさを感じれる場や機会
・その他エトセトラ……

これからの激動の時代を生きていくために「本当に必要だと思っていること」を加入者の方へお伝えし、賛同や共感や応援や投資に近い形で加入いただいていると思っています。

非常に多くのことをみなさんと学び共有したいと思っているため、現状では、サービスの概要だけを見て「わからない」と思う方がいてもおかしくはないかもしれません。

しかし、すこしずつ「じんわりと」伝わっていっていくのが保けん野菜スタイルで、情報が流れていくように次々と消えていく現代の時間の流れとは違う“伝わり方”が必要なサービスであると考えています。

そうした“伝わり方”を目指す上で、保けん野菜では、ユーモアと真面目さが融合したような独自のイベントを不定期に開催しています。

保けん野菜「定時カブ主総会」の様子
保けん野菜「定時カブ主総会」の様子
保けん野菜「コーン期臨時総会」の様子
「コーン期臨時総会」で制作された精霊馬“ユニコーン”


そして先日は、協力農家の「ないとう農園」さんにて、オーナーの内藤さんが、農業を営みながら執筆された小説「あほーだんす」が小島信夫文学賞を受賞されたことを受けて、内藤さんの「農(ノウ)地」と「脳(ノウ)内」を巡る【ノウ地巡礼】というイベントを実施し、多くの方にご参加いただきました。

https://www.hokenyasai.com/event-details/nouchijunrei


イベント前半は、内藤さんの農地(畑)を複数巡りながら旬の野菜を収穫させてもらったのですが、ただ収穫するのではなく、参加者の皆さんが「農地をおもわずじっくり“見てしまう”」(アフォードされる)状態を生み出す仕掛けを実行。


里芋の葉っぱはトトロの傘みたいに大きい!
里芋は、親芋・子芋・孫芋と連なってなる
大根の間引き 間引いた大根の葉も美味しく食べれます
ほどよい苦味がクセになります!
白菜の収穫。包丁🔪を片手に!
きれいな夕焼けで染まる畑時間でした!


収穫後のイベント後半では、内藤さんご家族がご準備くださった、今まさに収穫してきた複数の野菜がすべて入ったお味噌汁や焼き芋をいただきながら、薄暗くなった畑の一角で、内藤さんの脳内を巡る会を行いました。

農園で作られた大豆でつくられたお味噌で
驚くほど甘い!焼き芋🍠
畑の一角でいただくお味噌汁は極上の味でした
次第に日が暮れてゆきます
灯りをともして、内藤さんの「脳内」を巡る時間
小説を書いているときに考えていたことなど伺います
保けん野菜で、製本し参加者へお送りした小説「あほーだんす」
すべて表紙カラーが異なります
最後に記念撮影


🥬🥬🥬

はじめてイベントに参加いただいた方が帰路につく際、

「ほんとうに、とっても楽しかったです…!こんな楽しかったのは久しぶりです」

と感想を伝えてくださいました。

イベントが始まるときにはすこし緊張されたお顔をされていた方だったのですが、最後にははじけるような笑顔を見せてくださり、こちらまで嬉しくなりました。

イベントでは、保けん野菜というサービスが何を目的としていて、どんなことを享受できて、いくら払って…といった基本概要を一切伝えることはしていません。

しかし、参加いただいた方は、3時間半のイベントを通じて全身でさまざまなものを受け取ってくださったのではないかと思います。

そうして、じんわりと、

全ての言語化はむずかしいけれど何かとても大切なんだと感じ取れるもの

を受け取っていただけたのではないか、と参加者のみなさんの顔や様子を思い浮かべ、振り返りながら、感じました。

保けん野菜のコンセプト

「“ちゃんと”伝える」

ということは、とても時間がかかりながら、構築していくことだと認識しています。

日々高速に流れていく大量の情報の中、目に留めてもらうために、必死に、究極に研ぎ澄まされた情報が多く溢れる昨今ですが、保けん野菜は流れていく中では伝えきれないものを伝えようとしています。

だからこそこうして、何時間もかけてイベントの場を作ったり、子どもたちの代から長い時間をかけて浸透させていくような場を大切にしながら、サービスを育てています。

🥬🥬🥬

イベントの翌日、ないとう農園さんがインスタグラムでイベントの報告とともに、保けん野菜のことをこのように紹介してくださいました。

「保けん野菜は、とても良い意味で面倒くささみたいなものを再び取り戻そうとしている事業です」


まさにこの通りで、本当に大切なことを伝えようとするときは、とても労力もかかり、とても面倒くさいのだと認識しています。

しかし、この「伝えよう」とすることに手を抜かずに向き合い続けていくからこそ、じんわりと“伝わって”いくのだと信じていますし、そうして伝わったものは簡単には身体や頭から抜け落ちていかないからこそ、加入者にとっての本当の価値になっていく…

そのようなサービスになっていくことを保けん野菜は目指しています。


ノウ地巡礼イベントの当日の様子やイベント内容が細かく書かれた詳細レポートは、以下の「保けん野菜」noteにて紹介しています。ご興味ある方はぜひご一読ください。


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