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【所感:道をひらく】芋を洗う

P HPが出版しているベストセラーとなっている書籍「道をひらく」を読んで、所感を投稿しています。
「道をひらく」は短いエッセイがまとめられたものになっているので、1つ1つのエッセイは手軽に読めます。短い文章の中に、人生の本質が詰まっていて、読むたびに発見や気づきがある素晴らしい書籍です。

2023年10月17日(火)
本日の文章 「芋を洗う」

※出所:道をひらく※
芋を洗う
このごろはあまり街中で見受けなくなったが、それでも、ときどき思わぬところで、昔懐かしい芋洗いの風景にぶつかることがある。
大きな木桶に芋をいっぱい入れて、その桶の縁に上がりこんだ若者が二本の丸太棒でヨイショヨイショとかきまわす。その力に押されて、芋は上から下へ、下から上へ、そして右に左にと移動して、大芋小芋とりどりの姿が、現れては消え、消えては現れてくる。
上にあるものとても、いつまでも上にいるとはかぎらない。
また下の芋も、いつまでも下積みでいるとはかぎらない。やがては上に上がってくる。下におりてくる。
何だか人生の縮図みたいである。人の歩みには大なり、小なり浮沈がつきまとう。上がりっ放しもなければ、下がりっぱなしもない。上がり下がりのくりかえしのうちに、人は洗われ磨かれてゆくのである。
だから、たまたま上にいたとて、おごることはすこしもないし、下にいたとて悲観する必要もない。要は、いつも素直に、謙虚に、そして朗らかに希望をもって歩むことである。
おごりの気持ちや悲観の心が出てきたとき、芋洗いの姿を思い出すのも、また何かの役にたつであろう。


<所感・気づき>

・芋洗いを今の時代に置き換えると何があるだろう・・・
 →よく携帯ショップなどの前に置いてある、”上下に舞っている紙のくじ”などが近いのかもしれないが、何を見た時に、教訓を思い出すきっかけにするのは良いと思う。

・今回の文章に出てくる、”風景にぶつかる”という表現は面白い

・上にいったり、下にいったりするのが人生・・・・人生山あり谷あり
 →特に、下にいるときに、苦しい時ほど自分の真価が問われると思う
 →疾風に勁草を知る

・時代によって、環境によって自分の立場が変わることがある。
 同じことやっていても、評価される会社、評価される時代があると思う。
 立場が変わったとしても”変わらない自分の信念”のようなものは持ち続けたい。
→評価は他人、他者、世の中が決める。