見出し画像

【JPBA西尾】No.012:プロの力で事業成長を加速させる「外部チーム」の作り方

売上が3倍になった「外部チーム活用」

近年は自社での雇用確保が難しいとの流れでフリーランスのデザイナー、動画クリエイター、ライター、営業代行、秘書代行などを全て外注して「外部チーム」を作る会社が増えています。

今回の経営相談をさせていただいたクリエイティブ業界の30代の社長様。6ヵ月で売上では300%向上する結果となったという報告をいただきました。

自社と外部チームの連携でクオリティのコントロール(品質の向上)や、納品スピードのアップが進み、業務での役割が簡素化できたとのことでした。

具体的には外部チームを構築し、業績をアップさせるためには3つのポイントがあります。

売上を3倍にする外部チーム構築3ステップ

次に「売上を3倍にする外部チーム構築3ステップ」をご紹介したいと思います。

外部チームとの連携を強くする3つのポイント
外部チームとの連携を強くする3つのポイント

特に大切なのは「3)紙にして残す」です。「外部チームを作れば成功できる!」と早急に作る前に契約関係は必ず紙にして残しましょう。

口約束の契約で失敗して炎上してしまった事例もご紹介します。

A社はお客様に制作物を納品する予定でした。しかし、大きな問題が発覚してしまいました。

その問題とは、外部スタッフがK社長に黙って自分の仕事として納品し、K社長からではなく個人の請求書を出してしまったという問題です(関係図参照)。

関係図

社長としても、ある日、クライアント先から「社長の会社と違うところから請求書が来ているけど、大丈夫?」と連絡があったことでビックリしたそうです。

詳しく調べてみると、どうやらクリエイター側は「自分に仕事を紹介してもらった」と勘違いしてしまったことから起きた問題でした。

では、なぜこのような問題が起きてしまったのでしょうか?

それは関係者全員が「口約束」「口頭での説明」だけで仕事を進めてしまったということが今回の問題の主な原因でした。

言った、言わないで会社が炎上しないための防止策

契約時、口頭だけだと「言った、言わない」という水掛け論になりがちですし、「○○をやってくれると思っていた・・・がやってくれなかった。騙された」と後から問題が起きてしまうことを防ぐために重要なポイントです。

さらにこの3つを踏まえた上で、外部や社内でもチームで動くときに問題が起きない方法(ノウハウ例)を書き出してみたいと思います。

チームで動くときに問題が起きない方法(ノウハウ例)

チームで動くときに問題が起きない方法として、とくに外部スタッフと組んでチームをつくる場合、彼らも実力があるだけにフリーランスや個人事業主でも仕事をしていることが考えられます。そのためどうしても個人で動くことになれていて、チームで動くという連帯感やBtoBとして「会社と会社との長期的な関係作り」の上で仕事をするという感覚が薄れてしまいがちです。

ですから、最初にご紹介した3つのポイントが重要になります。

先ほどの問題案件は必ず解決することを社長様が決断しました。

社長様からのご依頼でまずは問題のヒアリングを行い、すでに起きてしまった問題の対応(クリエイター、クライアントへの対応)、今後問題が起きないための仕組み、外部チームとの連携でのプロセスの見える化などについて改善を行った結果・・・業務での役割が簡素化して、クオリティのコントロール(品質の向上)や、納品スピードのアップが進み、売上では300%向上する結果となったという報告をいただきました。

また、問題を起こしてしまった動画クリエイターともお互いの領域や責任を「見える化」したことで、今も良い関係が続いているそうです。

もちろん、今回制作した採用ブランディングでの動画制作も上手く行き、クライアントからも喜ばれるという嬉しい結果になりました。また、さらに継続的なブランディング支援として今後も継続的に支援が決まったようです。

もちろん、最初から問題が起きない方が良いに決まっています。

しかし、最初は誰もが手探りで始めるのが、ビジネスや会社経営というものです。『雨降って地固まる』という言葉があるように、今回のことで外部チームとの連携において、社内でのルールや基盤が固まり、二度と同じ失敗が起きない仕組みができました。

これはK社長だけの特別な話ではなく、クリエイティブ業界、芸能界、音楽、アートなどという業界では、昔から口約束で仕事を渡したり、もらったりすることが普通だったという業界の習慣が関係しています。今はだいぶ減りましたが、業界では昔からよく問題になる話です。

今回もそんな業界だからこそ引き起こされた問題でもあります。

次に、二度とこのような問題が起きないために、せっかく成長している会社に急ブレーキをかけないためにも「口約束の契約」は極力控えて紙ベースの契約にも力を入れるとよいですね。

「売上が3倍になる外部チーム」を作るためには信用、信頼を積み上げていく必要があります。逆に言えばしっかりと信用、信頼のあるチームが作れたら業績は一気に右肩上がりになります。どのような問題も大事な事は「信用・信頼をカタチ(契約書・納品物・お客様のご感想など)にして、お客様もチームも一緒に事業成長する」ということです。

私たちJPBAも経営が学べるコミュニティを運営していますが、毎月の経営勉強会では信用、信頼を積み重ねて顧客とチームを作る方法について多くの経営者が学んでいます。興味があればぜひご参加ください。

最後までコラム記事を読んでくださり、ありがとうございます。

JPBA専務理事/組織設計アドバイザー
西尾 順(Jun Nishio)


【 JPBA公式の書籍(著者:西尾 順)】
『 企業ブランド戦略[経営入門]』無料でプレゼントしています。
下記よりダウンロードください。
▼ JPBA公式: 本を読んでみる!
【 メルマガ登録で無料DL 】
https://support-jp.com/p/r/pm6enjSf

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?