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【特別支援】知的学級担任になって半年

こんにちは。


僕が初めての知的学級の担任になってから半年が経過しました。
今回は半年経過してみて感じていることを書いていこうと思います。


「良かった点」は書こうと思えば永遠に書くことができそうなので、
今回は「改善すべき点」を3つ紹介します。




改善すべき点

「学校」の流れの中には入っていない

これは行事(体育大会、文化発表会など)がある場合に感じることです。
基本的には通常学級にをベースに予定を組んでいるため、学年掲示物の作成や社会見学での新聞づくり、体育大会の学年練習など、少ない時間数で完成させないといけなかったりします。

行事は交流学級の生徒と過ごすことが多いため、交流学級で作業を進めることになるのですが、さすがに終わりません。知的学級のほうで手伝いながら進めていきます。

「知的学級はこの時間数で終わらない」ということが大前提で組まれていることが多いなと感じました。


また、行事の事前指導で配られるプリントや、学級で一読しておくプリント、配布物にも手を加えなければなりません。

そのまま子どもたちに渡しても、難しい漢字などもあり読めません。
大事な部分に蛍光ペンで線を引いて、ルビを振って渡します。

通常学級をベースに作ることの弊害です。


忘れられがち
特別支援学級の存在は忘れられがちです。


生徒の情報交換の場で特別支援学級の子のことを聞かれなかったり。

通常学級の事情で、当日に時間割変更があったことを伝え忘れたり。

渡り廊下のカギが開いておらず、遠回りして交流学級に行かないといけなかったり。

急な時間割変更で交流学級が入ったことを知らずに、交流学級に行けていないことに気付かれなかったり。


通常学級を中心として学校が回っているため、
「ついてきてければ頑張ってついておいで」と言われているような感じがします。


心無い偏見と低い意識

twitterなどのSNSでもよく見かけますが、「特別支援教育に携わっていない教員の心無い偏見や意識の低さに直面した」というツイートをよく見かけます。


「特支は毎日好きなことして遊んでいるからいいよね。と言われた」

「学年の先生で休みが出たから、先生は特支のクラスを”ほかのだれか”に任せて自習監督に入って。と言われた」

「(教材を取りに職員室に戻ったら)先生暇?ちょっと手伝って。と言われた」


SNSを探せばこのようなツイートが多くあり、実際に僕が言われたものもこの例の中にあります。


また、行事での学年練習の時間などでは、交流学級の様子や所属学年の練習を見に行きたいのですが、3学年が1クラスに在籍しているため、なかなか行けないのが現状です。

情緒学級の先生に他学年の世話をお願いしたところで、情緒学級にも3学年生徒がいたりする場合があるので、難しい状況でした。

僕としては、通常学級の先生が少しの時間だけでも教室にいてくれた助かるのですが、なかなかそれも難しい状況です。


まとめ

半年間担任をつとめてみて、特別支援教育は携わってみないと中身が見えにくいものだと感じました。



通常学級でも日頃の業務が忙しいことは自分もよくわかっています。


それでも「困り感」を抱える生徒一人一人に向き合っていくために、通常学級の先生と特別支援学級担任が、うまく協力していける環境と、ほんの少しの思いやりで、ちょっとでも改善できる部分はあるのではないかと感じます。


だからこそ今は、特別支援学級の現状を発信していき、知ってもらうことが必要なのかなと感じました。
これからも、少しずつではありますが、発信していこうと思います。


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