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くれよんの車窓から Vol.6「おっさんと子どもたちとの間の壁」

 2019年以降、「ぴあん」という少人数グループの放課後等デイサービスをやっているが、初期の頃は私が企画から実行まですべてやっていた。
 もちろん楽しかったのだが、その頃はスタッフも少なく、そのくせ色々なアイディアをカタチにしたいという想いが捨てられず、日々フルパワーでやっていた。
もっと現場に携わってくれる人がいれば・・・と思いをはせていた。もちろんはせているだけでは何も起こらない。スタッフも都合よく雇えるわけではない、呼んでも誰も来ない・・・。

 2020年、手をこまねいている間に、仕事はぴあんだけじゃないので、自分のHPがどんどん減っていく。自分の思い描くサービスと、実現に時間がかかる現実に悩む毎日。

 2021年3月13日(土)とうとう思い立つ日が・・・。
 くれよんが休みの中、新学期の準備に一人いそしんでいた、土曜日。
ありがたいことに、ぴあんの利用を希望する方が増えた。だから余計に、子どもたちに対してどんな面白い内容をやろうか?といっぱいアイディアがドバドバ出てくる。
そんな中、唯一時間だけがほぼなかった。
 そこで、やらねばならない仕事を一切打ち切り、「ボランティアさんを募集しよう!」作戦に着手しようと決心した。多分今募集してもすぐは来ないし、でもその未来に向けていつかやらないと・・・と思いながらダラダラ過ごす日々だった自分を悔やんだ。

 5時間考えてみた。
いつものスケッチブックに文字やら図形やら見分けがつかないような感じで、構想を書きなぐった。 そこから、ネットでボランティアさんを募集できるようなサイトを調べて比べて、今のACTIVO(アクティボ)に行きついた。
そのまま、おりゃー!っと、そのサイトでの紹介文や写真など加工して掲載にこぎつけた。

なかなかこういう事業って、ボランティアさんなど外部の人間を入れたがらない。
でも、子どもたちと触れ合いたいって学生さんはいるだろうし、それを目指すきっかけにもなる。
子どもたちをみて、自分の先入観が塗り替えられる体験も面白いのでは?

事業所側としても、常々思うところがあった。子どもたちのココロの扉を開くのは、年齢差があるおっさんでは厳しいだろうなと。 もちろん自分自身は童心に帰って、フレンドリーにも接してるつもりだし、それなりの経験とスキル、知識もある。 ただ子どもたちにとって、「大人」というだけで壁を作ってしまうのではなかろうか?
そんな中、学生さんという、経験もない、スキルもない、知識もない、あるのは、子どもたちと年齢が近いだけというアドバンテージのみだが、子どもたちにとっては必要なのかなと。 

おっさん不要論に続く。

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