モノ作りにおける「財産」とは
財産、っていうとなんだかお金とか物質的なイメージが強いかな。
うまく言い換えたいのですが、うーん、価値。
得るもの。
先月、SNSを通じて出会った、私より年上のカップルさんたちがいるのですが、私がある「モノ」を作ってSNSにupしていて、それに対して作る工程でのお悩みがあり、質問などをしてくださったのが、出会いのきっかけでした。
私、まさか他の方から質問をされるような玄人ではないし、でも私の作品を見て話しかけてくださったことがすごく嬉しくて、私なりに自分の師匠から教わったこととか、若輩者ですが・・・とご質問に対して誠意を込めて返答しました。
その方々は私よりちょっと北に住んでいて、同じ県内ですが実は私が密かに憧れていたサーフポイントをよく利用されている方々だったわけです。
この出会いがきっかけで正式にそのポイントを訪れる事が出来・・・そのお二人に出会うことが出来た、というわけでした。
お二人ともサーフィンが上手いのはもちろんですが、いわゆるローカルさんなこともあり、海で会う人会う人みんな知り合い。更にお二人ともとても手先が器用で、それぞれちょっと違ったジャンルでお互いモノ作りをされているんです。
サーフィンのスキルだけでなくお人柄も素敵なお二人との交流が始まり、そのお知り合いさんからも「SNS見たよ、(私が描いてるイラスト」すごいね!」ってお声をかけてくださったり。
お二人のおかげでフォロワーさんが増えたりで。
数回、週末にこちらのポイントにお邪魔して、お二人ともますます仲良くさせて頂くうちに、私の海仲間がお二人にモノ作りの依頼をしていたんですよ。いきなり忙しくなるなぁ、みたいなウキウキしている感じが伝わってきて、私はとても嬉しかったんです。
それがあってからかな、もうちょい前からかな。
私がモノ作りで苦悩したこと、とあるチャンスが消えた過去、これからの方向性・・・色々お話をさせて頂くようになり、「そのまま進めていけばいいよ」と言ってもらった時、私の中の何かつかえていたもの、重く感じていたものが、すーっと消えていったんですね。
あぁ、やっぱり人は人で救われるんだなと。
でも、悩んでいるのは私だけではなく、お二人もだったんですね。
私から見ればモノ作りの先輩としてすっかり完成されたやり方をお持ちだと思っていたのですが、オリジナリティってなんだ?とか一人でモノ作りをしていると悶々と自分の世界に入ってしまうせいで自分の価値観でしか捉えられなくなる、とか。
いろんな悩みを抱えながら取り組み方を修正して道半ば、なのだそうです。
「やり方を変えたり、考え方が変わるのは年をとっていてもいいんだと思う」
私より年上なお二人が、私たちと出会ってインスパイアされた!と喜んでいて。
そうか、気づきとか、ヒントとか、なにか前に進むきっかけって、いくつになってもいいんだな、って勇気をもらった気がしたんです。
それが自分のモノ作りの一歩になる。
そして作品自体は、自分のセンスと努力の積み重ねで。
人とのご縁の大切さを感じた、最近の出来事でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?