晴れ、時々、鬱。
朝目覚めて、布団から出るのに
それほど辛いと思った事はない。
あさ6:30。会社勤めの多くの人が、このくらいの時間に目が覚めて
仕度を始める。
僕も大体、同じくらいに目が覚めて、動き出す。
最近は朝が冷えてきたので、布団の中でモゴモゴ、モジョモジョ、ゴソゴソ
少しだけ気合を入れて布団から出る。
昨日寝る前にやり残した
夕飯の後片付けをして、
冷たい水で手が冷えて、
洗剤の泡で手のひらの油が落ちてしまって、
カサカサになった感覚を、手をグーパーグーパー、両手で揉み揉みしながら、
気を散らす。
昨日の抜け殻を集めて、
2日前の抜け殻たちと、水中ダンス。
洗濯物をぶん回してる間に、タバコを一吸い、二吸い。
ボーっとしてる間に
洗濯機のピーピーが聞こえてきて
ようやくカーテンを開ける。
日光に当たった。
雲がない青空。
爽やかで良い気持ちに、なる。
けど、外に出たいという感覚が希薄だ。
寒いからとかじゃなくて、
外に出る、漠然とした、少しの
恐怖と
無意味感。
僕は僕自身の
価値を感じられないくらい
無意味感に満ちる時がある。
日光の光を浴びて、爽やかな気分になった時、
それが起こる。
爽やかな気分になるのに、それと同時に、自分の存在の無意味感に
襲われる。
洗濯物をハンガーに掛けて
干す。
日光に当たって、よく乾くように間をあけて
干す。
シャツのわきの下の渇きが、いつもよくない。
よく乾く方法を少し考えてみて
いつもすぐやめる。
だって、1日中干してれば、乾いてるから。
僕はいったい何をやってるんだろう。
自分の存在が何なのかさえ分からない
飛行機の音が近づいて、通り過ぎる。
雲が流れて、形を変える。
下を向く人々
上を見る事を忘れた現代人
手のひらサイズの世界に、一喜一憂
洗脳されていく脳みそ
脳を洗うと書いてあるのに、洗脳されていくというイメージは、
脳みそが汚れていく様な、イメージがあるのは
なぜだろう。
今日は、日が沈むころに
雲が覆ってくるようだ
今夜は、星が見えない。
星を眺めて、星に願う
手のひらの世界から、空を見上げる
そんな人は、普通じゃない
そんな世の中になりそうな気がする。
洗濯かごに、最後に残った
相方のいない
靴下を
洗濯ばさみに挟んで
相方を探しに部屋を探索。
カーテンは閉めた。
遮光カーテン。閉めたら、足元しか光が入ってこない。
下を向く回数が増えた
上を向いて生きていきたい。
そんな朝。
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