思い出したい理科06『結局、光合成って何やってん?』

↑前回のおはなし。復習はこちらからぜひ。


Ⅲ光合成と呼吸


① 光合成とその生産物のゆくえ


 植物は、動物と違って肉や葉などの食べ物を食べなくても生きていける。それは、植物が水と二酸化炭素と光があれば、それらから栄養である有機物(デンプンとか)をつくって生きていけるからです。このはたらきを、光合成と言うんですね。一部とはいえ生きるために必要な栄養を、他者に依存するのではなく自力で生み出せるってすごくないですか。

 光合成は、植物の中の葉緑体という細胞で行われます。つまり、植物全体を見たときに緑色をしている部分で、光合成は行われているんですね。
 植物が緑色をしているのは、葉緑体が緑色だから。
葉緑体が緑色なのは、葉緑素という色素を持っているから。
その葉緑素っていうのはただの色素ではなくて、光を吸収することができる特別な色素なんですね。

~光合成のしくみ~
1. 光が葉緑素に吸収される。
2. 吸収されたエネルギーで水を分解し、水素と酸素をつくる。酸素は、蒸散して大気中へfly away!(蒸散について詳しくは、前回の記事をご参照あれ)。
3. 2.でつくった水素と、呼吸して取り入れた二酸化炭素は、なんやかんやあってブドウ糖となり、さらにブドウ糖がくっつき合ってデンプンになる。光合成いっちょあがり。
(4.)その後、植物の体内で、デンプンはショ糖(スクロース)に進化して、花びらや茎など体内各地へと運ばれて、栄養として活躍する。

 なぜか覚えている人の多い『中学理科 光合成』というワード。一挙に振り返ってみました。ありがとうございました。

 これまで植物のおしっこ、光合成、と見てきました。来週は植物の呼吸について。人間や動物と同じように、植物もすーはーすーはーしているんですね。次回、お楽しみに。


[今日のおはなし]
 一見植物っぽくても、キノコは光合成を行うことができません。自分で生み出すことはできないので、外部から栄養を取り入れて生活しています。
私は、キノコ大好きです。食感とか風味とかが。

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