思い出したい理科02『お花のおはなしを、もっとたっぷり』

《前回のおはなし『思い出したい理科01『たんぽぽのおはなし』』はこちら→https://note.com/crack_koujitsu/n/n780f487b2c41》

第二章 植物の生活と種類
Ⅰ植物のからだのつくりとはたらき
☆花や葉・茎・根のつくりとはたらき
☆植物の生活や子孫の残し方

① 花のつくりとはたらき
(1) 花のつくり

花のつくりIMG_20200910_220333


a. おしべとめしべ
 花とは何か?まずはじめに花とは、植物が子孫を残すための生殖器官です。種子によって子孫が残されますが、そのために必要不可欠なものが、おしべ・めしべなのです。
・めしべ:めしべは柱頭、花柱、子房の三つでできています。子房の内部には胚珠があり、この胚珠が種子になる将来を持っているのです。
・柱頭:花粉がつくところです。ユリなどでは、粘液が分泌されてついた花粉がとれにくくなる工夫がなされています。
・花柱:花粉管(花粉から伸びて、精細胞を胚珠内へと運ぶ管)が通るところです。
・おしべ:やくと花糸でできています。袋状のやくの中で花粉がつくられます。花糸はやくを支えるものです。

b. 花弁とがく
 ・花弁:花びらは香りとともにチョウやハチなどの昆虫を誘い、花粉が柱頭につくのを助けます。しかし、トウモロコシやマツの花のように、花粉を風に運んでもらう植物などでは
花びらがないものもあるようです。

 ・がく:花のつくりのうち、一番外側にあります。たんぽぽの綿毛(冠毛)のように、極端に変形しているものもあります。

☆お花のいろいろ
 カボチャやキュウリでは、どの花にも花弁やがくはありますが、おしべ・めしべはどちらかしかありません(単性花)。おしべしかない花は雄花、めしべしかない花は雌花といいます。
 一方で、サクラやアブラナのように、一つの花におしべ・めしべの両方がある花は両性花と呼ばれます。
 また、イネやムギの花は花弁やがくがなく、目立たない花です。アヤメやハナショウブなど、花弁よりもがくの方が大きいものもあります。

(2) 果実と種子のつくりかた
 ・受粉:花が種子をつくるには、まずめしべの柱頭に花粉がつかなければなりません。このことを、受粉といいます。
 ↓
 ・受精:受粉後に、花粉から花粉管という管が出て、胚珠に向かって伸びていきます。やがて胚珠にたどり着くと、そこで受精が行われます。

 ・種子の形成:受精後に、胚珠が種子になります。
 ・果実の形成:子房が成長にて果実になります。

☆種のなかみ

種のつくりIMG_20200910_220345


 a. 種皮:種子の外側を覆っている皮。
 b. 胚:種子から芽が出ると、はじめの小さな葉っぱや幼い根になる部分。
 c. 胚乳:胚が発芽するときの栄養分になる部分。

[今日のおはなし]
 私は、スーパーやドラッグストアでは、芳香剤売り場の強めの匂いよりもトイレットペーパー売り場のさりげないいい匂いの方が好きです。「たとえ、もうすぐ汚れて臭くなる運命だとしても、せめて今だけでもいい匂いでいたい」という、紙たちのいのちの叫びのようで。

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