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農林水産省「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業)」に採択されました。

〜食品産業における食品ハンドリング技術の革新と社会実装を目指す

コネクテッドロボティクス株式会社(本社:東京都小金井市、代表取締役:沢登哲也 以下CR)は、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業:技術実証等)に採択されました。

本事業は、当社が代表スタートアップとなり、株式会社FingerVision、株式会社Closerと共に13社のコンソーシアムを組成し、「食品産業における食品ハンドリング技術の革新と社会実装」をテーマに連名提案を行い、交付限度総額約24億円、期間4年間の採択を受けました。

CRは、今回のプロジェクトを通じてコンソーシアムに参加された(一社)日本惣菜協会を含む各社・大学と連携しながら、全国の食品工場が直面する生産性の向上、人手不足などの課題に真摯に向き合い、製造工程を自動化するロボットシステムの社会実装の拡大を目的として、食品を把持するハンドの多様化と低価格化対応を中心に開発を推進していきます。また、単体のロボットのみならず食に特化したロボットシステム技術の革新を通じて製造工程全体の自動化を推進し、食品産業のスマートファクトリー化の実現を目指します。

■本事業へ提案の経緯と目標

CRは「食産業をロボティクスで革新する」をミッションとするスタートアップ企業として「高度なロボット制御の技術」と「ディープラーニングを活用したセンシングと学習技術」を強みに、食に特化した様々なロボットシステムを開発し、店舗や工場へ導入してきました。2022年には業界で初めて惣菜製造工場の盛り付け工程の自動化を実現する惣菜盛付ロボットシステム「Delibot™」の開発に成功しました。
今後、食品製造工程の自動化を推進・普及させていくためには、ハンドリングできる惣菜具材の多品種対応や、量目偏差の低減、低価格化、省スペース化が求められており、高い技術的な壁が存在しています。今回のプロジェクトではこの課題にコンソーシアムで取り組んで社会実装に繋げていきます。

<プロジェクトの目標>

■食品製造業の現状
食品製造業は、製造業の中でも労働人口が最も多く、生産性が低いことが課題となっています。中でも惣菜市場は10兆円を超える産業となり、今後も拡大することが予測されていますが、惣菜製造企業の大半は中小企業で占められており、低温・高温などの過酷な環境での労働も多いことから深刻な人手不足に直面しています。特に、惣菜盛り付け工程は対象物が不定形であること、多品種小ロット生産であることから自動化へのハードルが高いとされ、人員の半数以上が従事している生産性が最も低い工程です。
生産人口の減少が進む中で、食品製造業が直面する課題を解決するためには、製造工程を自動化することで生産性を向上させ、人手不足を解消することが求められています。また食品製造工場への導入ハードルを下げ、社会実装を進めていくためには、多品種対応と低価格化が重要になっています。


■関連プレスリリース
・農林水産省プレスリリース(第1回公募の採択結果)について
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/231228.html
・農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業)について
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/phase3kikin/index.htm#koubo1kekka
・内閣府 SBIR制度
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/sbirseido/sbirseido.html