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【レポート】フードテックジャパン東京2023出展報告

■イベント概要

コネクテッドロボティクスは2023年12月6日(水)~ 8日(金)に東京ビッグサイトにて開催されたフードテックジャパン東京に出展しました。

この展示会は食品工場(製造)や飲食店における人手不足問題・労働環境の改善といった課題を解決する先端テクノロジー(ロボット・IoT・AI・DXソリューションなど)を紹介する展示会で、企業261社が出展しました。
会期中は食品メーカーの生産・製造・品質管理部門や飲食チェーン/飲食店の経営者・情報システム部門の方々が来場されました。

<開催概要>
展示会は「フードテックジャパン東京」のほか、「食品衛生イノベーション展」「スマートレストランEXPO東京」「レストランマネジメントEXPO」
「ドリンクジャパン飲料・液状商品展」などど当時に開催されています。
当社は南ホールにブースを出展。

会期中のイベント来場者数は主催速報では3日間合計1万8,356人が来場したとのこと。

出典:来場者数 | インターフェックス Week 東京 (drinkjapan.jp)

当社のブースには、初日から数多くのお客様にお立ち寄りいただきました。数あるブースの中から、コネクテッドロボティクスのブースにお越しいただいた皆様ありがとうございます。

当日の出展ブースの様子
奥行きのあるブース展開でした。

■出展内容について

1、盛付ロボット(Delibot™)

食材の盛り付けの工程を自動化するロボット。現在10台が実際の食品工場で稼働中です。今回は1台で多品種の惣菜が盛り付けられることや、人間以上のスピードで盛り付けられる様子をデモンストレーションしました。

当日はサイズ違いのDelibotを2台連結。

デモンストレーションではひじき煮と、きんぴらごぼうの2種の惣菜を盛り付ける作業を紹介。それぞれの食材特性にあわせてロボットの動きを変えることで、同じハンドでもしっかりとトレイに盛り付けられる様子を披露しました。Delibot1台で、1時間あたり600ー800個というスピードで盛り付けができる様子を披露しました。
毎回一定量計って盛り付けるモードだと、定量を超えたり少なかったりすると、食材を掴み直す作業が入るため、1時間あたり600食ほどの製造になりますが、30%ほどの偏差を許容した不定貫(グラム売り)モードでは、つか見直しの作業が発生しないため、かなりのスピードで盛り付け作業ができるというのも見ていただくことができました。

デモンストレーションが始まると、ブースには多くの方々があつまっていただき、当社の取り組み概要や、その取り組みの背景となっている社会的な課題、Delibotの特徴などといった話から、実際のセットアップの方法、段取り替え、清掃の方法などを見ていただきました。

2、AI検査ソフトウェア(AI Inspection)

コネクテッドロボティクスのAIは食に特化しており、微妙な色の違いにも対応して検査ができることが特徴です。
今回は白い容器の縁にポテトサラダが乗り上げている様子も検知できることを紹介するために、コンベア上に流れる惣菜をリアルタイムにOK・NG判断できる様子を実演しました。

■同時開催セミナーに代表の沢登が登壇

フードテックジャパン会期中の12月7日(目)に同時開催セミナーが開催されました。
講演では、はじめに2022年3月に長泉工場に4台のDelibotを導入いただいたマックスバリュ東海 執行役員 商品本部デリカ商品統括部長 兼ダイバーシティ推進室長 遠藤 真由美様より、ロボット導入に至った背景や実際に導入初日からどんどんDelibotをバージョンアップさせていった様子、社員がどのように受け止めているのかといった実例について紹介されました。
社長自らが業界全体にとって役立てるようにといった発言があったというお話や、社内報でも取り上げられ、親しまれているといった社内の反応はもちろん、今後の展望として自動化ラインで扱ってみたい食材の話、ガス置換、不定貫への挑戦などについてもお話をいただきました。お話を聞きながら、期待に添えるようにがんばっていかなければという身が引き締まるお話をしていただきました。

次に、コネクテッドロボティクスから代表取締役の沢登が登壇。
ロボット会社として、なぜ不定形な食材を盛り付けを自動化するのが難しいのか、ロボット導入のメリットはなにか、現在どこまで開発が進んでいるのかといった進捗についてのご紹介をした上で、
今後、経済産業省が推進するロボフレの考え方に則って、よりロボットによる自動化が進みやすい環境づくりについて食品工場に当てはめると、個包装ー単品食材、容器の選定といった観点に加えて、お客様が導入しやすいRaasモデル(Robotics as a Service)への取り組みや、不定貫(グラム売り)なども検討する必要が出てくるといった話をいたしました。

講演会場には多くのお客様が熱心にご視聴されていました。

■まとめ

フードテックジャパンでは、デモのたびに多くのお客様にご参加いただきました。過去に実施された展示会等で、すでに実機を見たことのあるお客様もいらっしゃったため「以前よりコンパクトに、早くなったね」といったお声や、「これなら清掃も時間がかからずできそう」など、以前の機種からの改善点に気づいていただくこともありました。
また、Delibotが苦手とする食材はなにか?といったご質問や、カットサラダや冷凍食品が盛り付けできるのか?などといったご質問もあり、多様な食材への対応が課題となっていることも認識できました。

今後、Delibotではより多品種への対応やよりコンパクトにするための取り組みなどを進めていきます。
実際に工場への導入に向けて食材の盛り付けテストをして欲しいといったようなご要望があれば、ぜひ直接お問い合わせをいただけると嬉しいです。

■製品紹介サイトはこちら

■盛付ロボット「Delibot™」
https://connected-robotics.com/products/delibot/
▼実演した盛付ロボット「Delibot™」の様子はこちら

■AI検査ソフトウェア「AI Inspection」
https://connected-robotics.com/products/ai-inspection-software/
▼実演したAI検査ソフトウェア「AI Inspection」の様子はこちら