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最後の授業


 1年ぶりの投稿になってしまいました。今年度は本当に忙しくて、日記のことなどすっかり忘れていました…

これまで通り日記に書きたいことをつらつらと打っていくので、読みにくいところだらけだと思いますが、お許しください…


 さて、タイトルにある通り、3月2日をもって、安田学園での最後の授業を終えました。(来年度から別の学校に就職するからです。)正確には、中2歴史は、あと2回分授業が残っているのですが、1回は自習、もう1回はゲームをしようと思っているので、授業内容自体はもう終えたことになります。そして、中3のディベートの授業は、昨日の授業が最後でした。なので、中3のクラスには簡単にですが、お別れの言葉を言いました。

 本当に良い子たちしかいないので、お別れを告げることがとても辛くて、声も震えてしまって涙が出る寸前でした…というか涙目ながら喋りました。正直、泣かないようにするのに必死で何を話したか覚えてません。でも、しっかり別れの言葉と、これまでのお礼を告げることができました。よかったです。

 振り返れば、
 安田で過ごしたこの2年間は一瞬でした。

 色んな先生との関わりが思い出として蘇ってきます。「どうした若いのー!」「おう少年!」と常に可愛がってくれた先生、「この単元どうやって教える?」と僕を頼りにしてくれる先生、最近だと「来年もここに居てほしい」「寂しくなるけど頑張れよ」と言ってくれる先生、そんな感じでたくさん愛を持って接してくれる先生ばかりでしたし、面白い先生が多くて好きでした。 
 生徒に関しては…「ゆうご」呼びで若干舐めて喋りかけてくる生徒、すれ違うたび会うたび必ず手を振ってくれる生徒、必ず行事で写真を撮ってくれる生徒、毎回たいそうなお土産を買ってきてくれる生徒、「来年の歴史の授業、林先生がいいです」と言ってくれる生徒たち、誕生日をずっと覚えてくれる生徒、僕にとっては本当に心の癒しとなってくれる、そんな生徒で溢れていました。とくに高校生とは、趣味の範囲を超えて、夢や恋愛観についてまで沢山のことを語り笑い合いましたね。現高2とも、いじりいじられる関係で楽しかった。今日の卒業式後の、卒業生を花道作って送る時も、「先生卒業おめでとう〜」とからかってくる生徒もいました(笑)

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高2生徒2人:「先生卒業おめでとう〜(手を振りながら)」

僕:「卒業じゃない笑 ってか、(手振ってくれてたの)全然気づかなかった!」

生徒2人:「気づけよ!!」
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 と、こんな会話があったわけですが、本当にこんな一瞬の会話でも幸せを感じるんですよね。学校だからできることで、本当にとても暖かい生徒に囲まれて過ごすことができました。

そんな環境だったからこそ、
僕は2年間過ごしたこの安田学園を心の底から愛しています。(生徒にとっては理不尽な校則とかに文句が出るってことも当然あっただろうけど…笑)

 正直、来年度からここを離れる選択をした自分が正しいのかもよく分かりません。今みたいな非正規じゃなくて、正規教員として早く働きなさい、というプレッシャーを親からかけられていたし、大学院を修了するこのタイミングで、正規で雇ってくれる学校に就職する、それがいいかのかなと思って、そう決断しました。

写真にはないけど、
この角度からスカイツリーも見えるのが好き


 振り返れば2年前。大学卒業を控えた僕は、「次は大学院に入学して、その大学院を卒業してから教員をやろう」と思っていました。でもそんなとき、安田学園が先生をやらないかと、声をかけてくれました。僕の最初の感想は「安田学園?どこだそれ」でした。そりゃそうですよね。神奈川で育った僕が、東京の私立学校なんてほとんど知ってるわけないじゃないですか。そして、どんな運の巡り合わせか分からないけれど、安田学園から誘いを受けたちょうどその日、立教中高からも先生をやらないかと誘いを受けました。(どうやら立教時代の教授が僕を推薦してくれたようです。)正直どちらの学校の先生をするか悩みました。というか、「そもそもこれからの大学院が忙しいんだから、先生なんてできるわけない」と思ってました。だから、さっさと両方の誘いを断るつもりでした。

 でも今は、はっきり言えます。

 「安田を選んで、本当によかった」

 そういえば、調べていくうちに、少しずつ安田学園に興味を持ち始めたんでした。「午前中に安田で授業をやってから、午後早稲田に移動して研究するっていうライフスタイルもいいのかな。安田と早稲田距離近くて移動しやすいし」っていう、そんな楽観的な考えから始まり、「中高両方担当してほしいって頼まれたし、中高生両方関われるの楽しそう!しかも共学校だしいいな」そんな感じで安田学園で教師をやる道を選びました。

 想像していた通り、大学院と学校の先生を両立するというのは相当大変だったけど、、、というか大学院が本当に辛すぎでした…大学と全然違う、教授や先輩に怒られるんじゃないかと不安になりすぎて精神的によくなかった…先輩方が大学院を卒業できなかった話や、知ってる先輩が論文をかけずに卒業できない状態を見ていると、自分も大学院を卒業できるかめちゃくちゃ不安になりました。でも、そんな不安とか辛さを、安田の生徒との関わりが吹っ飛ばしてくれた。2年で卒業するのは難しい大学院を、僕が2年で卒業できたのも、そして最高成績で大学院を卒業できたのも、全部安田学園の生徒のおかげだったと思う。安田サッカー部の部員も優しくて、練習や試合に混ぜてくれて、プレー以外の面白い話にも加えてくれて、とても楽しかった。

 今いる場所を大好きな状態で離れられる、それもとても幸せなことだなと思っています。クビになって出ていくわけじゃないし。
 来年度も安田に残り続けることはできたし、先生方もそれを受け入れてくれたけれど、でもそれだといつになったら正規になれるか分からない。じゃあこのタイミングで僕を正規教員として雇いたいと言ってくれる学校で働こう。そう思いました。

 でも正直、また安田に戻りたいな…そんな気持ちが今は強いです。運が良ければ戻ってこれると思ってるし。でも、くよくよしててもダサいし、新しい学校でも、新しい生徒や先生との出会いがあると思うから、それを楽しみにしていきたいな。

いつかの投稿にでも触れたけど、

"「こっちの道に進んでよかった」
                            そう思えるような努力"

これを続けていく。まだ少し、安田で過ごせる時間があるので、1日1日を大事にして、楽しみつつ、新年度に向けた準備、そして素敵な教員になれるよう尽力したい。

まとまりがなくなってしまいましたが、とりあえず今回はここまで!また!!

一番嬉しかったお手紙。

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