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6つのメンタルイメージ⑤ 太陽系

ホフステードの6次元モデルを用いた経営コンサルタントのハブ・ヴルステン氏が、文化圏によって世界を6つのグループにクラスタ化し、暗黙の組織モデルを発展させたのが「6つのメンタルイメージ」です。

個人主義だけど階級制「太陽系」

大きな権力格差と個人主義、不確実性回避の高さがあります。階級制を容認する一方個人主義を重視するパラドックスがあり、個々に自転しながら太陽の引力から離れられない太陽系の惑星のようです。

太陽系の国
フランス、ベルギー、北部イタリア、フランス語圏スイス、一部スペイン、ポーランド、アルゼンチン

リーダーは優秀でカリスマ性のあるエリート

太陽系の文化圏の指導者は、家父長制であるだけでなく、優秀な専門家エリートであることが求められます。
上司と離れることができない一方、強い個人主義とのパラドックスは、上司とともにいるときは上司に従い、1人になれば個人の信念や考え方に従って行動します。

効果的なリーダーシップ
・家父長的でカリスマ性がある
・極めて知性的
・雄弁に言葉を駆使し、明確な方向性を与える
・部下との間に距離があるが、遠くからでも見ているというメッセージを与える
・ノブレス・オブリージュ

演繹法で会議が進み、結論が出ないことも

会議は上司から部下への情報共有の場であると同時に、部下からの質問に明確に答える場です。事前のアジェンダが用意されていないこともめずらしくありません。

上司はアイデアや戦略を明確に、知性的な言葉と表現を駆使して雄弁に提示します。部下はさまざまな質問を投げかけ、それぞれがもっている知識や情報で話し続けます。思考の演繹法で考えるため、大前提を広げて議論が散っていきます。このため、会議がカオスになり、結論がはっきりしないこともあります。


▶ホフステードの6次元モデルと6つのメンタルイメージについて詳しく知りたい方は、『経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法』宮森千嘉子/宮林隆吉 著をご覧ください

一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(​​​​国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。

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