見出し画像

6つのメンタルイメージ④ 人間ピラミッド

ホフステードの6次元モデルを用いた経営コンサルタントのハブ・ヴルステン氏が、文化圏によって世界を6つのグループにクラスタ化し、暗黙の組織モデルを発展させたのが「6つのメンタルイメージ」です。

階層が明確なトップダウン「人間ピラミッド」

大きな権力格差と集団主義、不確実性回避の高さがあり、誰もが階層の存在を当然のものとして認め、意思決定はトップダウン方式です。

人間ピラミッドの国の組織は、中央集権化する傾向があり、異なる階層間のコミュニケーションはフォーマルです。

この文化圏では、昇進は能力ではなく組織への忠誠心に対して与えられます。縁故採用が根付いていて、国家にけいっざい機器が起こったときには権力者の利益が守られます。

人間ピラミッド文化圏の国
アルゼンチン・コスタリカを除く中南米、アフリカ諸国、中東諸国、ポルトガル、ギリシャ、ロシア、スロバキア、南イタリア、トルコ、タイ、韓国

専門性が高く、部下を尊重して任せるリーダー

人間ピラミッドの文化圏では、リーダーは強さと影響力を示すことが非常に重要です。リーダーのみが決定権をもち、すべての責任を負います。合理的分析やデータをベースにした論理的アプローチはあまり効果的ではありません。

部下は、上からの指示と割り当てられた権限と責任に基づいて、その決定を忠実に実行します。

効果的なリーダーシップ
・畏怖の念を抱かせる家父長的リーダー
・社内外に強い影響力とネットワークをもつ
・明確な指示を出し、実行されているかどうか定期的にチェックする
・厳格ななかにも愛情をもち、部下のプライベートな幸せも自分の責任だと考える

権力を集中させず、全員で合意形成

会議は上司から部下への情報共有の場です。意思決定するのは上位階層のみで、部下はその指示に従います。上司はいつでも正しいため、綿密な事前ブリーフィングを行います。

支持を理解し実行されているかどうか、定期的にチェックします。公の場でも個人を批判しないことが大切です。


▶ホフステードの6次元モデルと6つのメンタルイメージについて詳しく知りたい方は、『経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法』宮森千嘉子/宮林隆吉 著をご覧ください

一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(​​​​国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。

こちらからCQラボ代表理事 宮森千嘉子の異文化理解についての講座を1週間無料で視聴できます

1分でわかる「CQ異文化理解」動画はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?