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6つのメンタルイメージ③ 油の効いた機械

ホフステードの6次元モデルを用いた経営コンサルタントのハブ・ヴルステン氏が、文化圏によって世界を6つのグループにクラスタ化し、暗黙の組織モデルを発展させたのが「6つのメンタルイメージ」です。

規則を重視し、階層的圧力が効かない「油の効いた機械」

権力格差が小さく、個人主義で不確実性回避の傾向が強いのがこのイメージです。手続きや規則を重視し、階層的圧力は効かない「秩序を重視するオーガナイザー」です。

国民の心はいつも秩序を求め、効率的に物事を進めるための仕組みを取り入れ、ヒエラルキーに関わらず自ら決定したいと考えています。

この文化圏では、すべての起き得る未来を正確に予測し、事前に策定した計画によって偶然の自体にも完璧に対応できる計画がよい計画とされます。
計画段階で予測できなかったことが起これば、すぐに専門家に相談します。権威のある人ではなく、その問題を解決できる専門家が選ばれることが特徴です。同時に、計画と管理方法の見直し、修正を行い、再び問題が生じないように備えることが重視されます。

油の効いた機械文化圏の国
ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリー、ドイツ語圏スイス

キーワード
構造、予測性、関院、システム、客観性、手続き、情報、能力、専門性、分析、品質、標準化、透明性、スペック

専門性が高く、部下を尊重して任せるリーダー

組織に所属する従業員は、自分を組織を効率的に運営するための歯車の1つと捉えており、そのために自分が何をすべきかを完璧に理解しています。同時に、自分と他人の歯車がかみ合うことで組織の目的を効率的に達成できるよう、全体像を把握しようとします。

リーダーが何かを命じると「何の目的か」「なぜ私が」と質問が返ってきます。合理的な理由で納得しないと、部下は仕事を受けません。
仕事を完結させるのに必要な裁量が与えられるよう、進め方や内容に曖昧な点が一切ないことを確認します。

効果的なリーダーシップ
・その分野で実績のある専門家
・部下の専門性を尊重し、明確に定義されたフレームワークのなかで仕事を任せるリーダー
・部下がもし課題にぶつかったら、知らないと言わず解決に向けてシナリオを与えてくれる人

権力を集中させず、全員で合意形成

会議では、「目的は何か」「議題案件に判然たる秩序と明確なプロセスがあるか」が議論されます。
情報交換・共有の場なのか、意思決定の場なのか、目的がはっきりしています。その議題でよいか合意形成が行われ、全員発言が鉄則です。

階層に関係なく率直に討議され、時間内に結論が出なくてもリーダーが意思決定することはありません。できるだけ権力を集中させずに時間をかけて合意形成が行われます。
一度意思決定が行われると実行はスムーズで、決断は簡単には覆しません。


▶ホフステードの6次元モデルと6つのメンタルイメージについて詳しく知りたい方は、『経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法』宮森千嘉子/宮林隆吉 著をご覧ください

一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(​​​​国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。

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