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「性教育を伝えるハードルは?」大学生からのインタビューで気づいた、性教育を伝える過程で大切にしている2つのポイント

Noteに2022年まとめ執筆を行っているので、世間はクリスマスに包まれている年の瀬の時期ですが、10月末のある日の内容を書いていきます。


ここ2〜3年のコロナの時期になってからでしょうか、お家性教育がプチブームとなり親子の性教育についての特集が増えてきています。
と同時に、性教育に興味をもって学ぶ大学生も増えてきています。

コロナ前から性教育に興味をもって、8年くらい前の当時大学生時代から活動を行っていたので、現在大学生の方から、性教育を実際に伝えていること・講座を学校で行っていることについて、質問をいただくことが増えました。そこで、よく質問をいただく内容からピックアップして、書こうと思います。

学校で性教育授業を外部講師として行うのはハードルが高い

学校で実際に授業をすることは、とってもハードルがあります。学校という半閉鎖的な環境とつながることは難しいです。また教育現場は、膨大な授業内容、部活動、生徒指導など時間におわれて、1つ1つの授業に時間を十二分にとって準備しきれない課題があり、性教育というある1つの授業にフォーカスを当てられることもありません。


なぜ私が学校で授業を行えているのか

そんな中、どうやって性教育を学校で行うことができたのか?ということですが、その過程は正直めちゃくちゃ辛かった・・・し、現在も頑張って拡大させていこうと奮闘しています。

さて、どうやって性教育を学校で行えたのかということですが、学生さんは「どのように学校とアクセスが取れたのか」と言うことを聞きたいのだとは思うのですが、学校との繋がりは、正直営業活動でどうにかなると思っています。
大事なのは、自分がどんな学校・生徒に伝えたいか、どんな内容が推しポイントなのかだと思います。そこで、私が大切にしている2つポイントがあります。

  • 仮説と検証をまわせられる環境!

  • 私しかできない授業・ワークショップの質を高める!


仮説と検証をまわせられる環境!

性教育に限らず、外部講師を呼んで行う授業は、学校側に多様性や柔軟性がなければ行えません。学校の教育の決定権が校長先生に属し、「1度試してみよう!」と柔軟に対応してくださるのは、先進的でかつ多様性を掲げる私立学校が多いと感じています。

どうしても、公立学校となると、教育委員会や市内・県内学校代表会などを1度通すこととなり柔軟に対応してくださることが難しいです。
また、1年の教育計画を昨年度末に教育委員会・市内学校代表会などで決定してしまうと、その翌年に新たに何かを取り入れることは難しく、やっと翌々年の内容に検討してもらえるかどうかになるので、スピード感もなかなかないのが現状です。

私自身、性教育授業を学校で行わさせていただいていますが、その1回1回が実証実験でもあります。各学校の規模感・男女比・学校側の要望内容とそれに即した授業内容の組み立てなど、毎回毎回が自分の中で仮説と検証を行いながら行っているのです。

そのため、スピード感をもって仮説と検証を回すことができる環境の方が、講師としても成長できる環境でもあるので、私立学校のスピード感と柔軟性が私にはフィットしています。


ワークショップの様子 実証検証を繰り返しています


ただこれには個人差があると思うので、講師自身のスタイルにあった授業場所があると思います。例えば、放課後等デイサービス・特別支援学校・保育園・幼稚園など、学校と絞らなくても場所は色々あるので。

実際に、私も学校以外に、働く女性20〜30代への企業研修プランや、アート展とコラボをして授業を行ったりもしているので、可能性は無限大です。

私自身も、私立学校だけでなく、今後は公立学校でも授業を行いたいと思っています。公立学校である母校で行うことが目標なので、母校で性教育を行いたいですね。


私しかできない授業・ワークショップの質を高める!

授業の場所は、自分自身で拡大することができますが、それと同時に授業満足度も高めていかなければなりません。授業の質が低ければ、再度呼んでいただくこともなくなり、次に繋がりませんので。

私は、授業・ワークショップには自信があります!
なぜなら、私は現在25歳で学生との年齢が近く、学生の興味や気になることがわかるからです。年齢が近い人から話を聞く方が自分ごととして話を聞くことができます。
そして、海外経験があることや、自分で事業を興している女性起業家としての側面で、ジェンダーや国籍の多様性、人生の多様性についての生の話ができることが特徴です。

単に性教育を話すだけでなく、学生が今気になっている「進学」「進路と人生」など、学生の今後につながることを、少し上のお姉さんに実際に話してもらうことで、視野が広がったり周りにいないロールモデルを発見できる可能性があります。

正直私は恵まれた環境で育つことができたので、すごく多様な経験をすることができ、海外生活や海外就労、起業、漫才師など、面白い経験を経てきました。そういったおもしろエピソードを加えつつ、話していきます。


ハワイ大学に行った際の様子

そんな私が行う授業やワークショップの内容は、私の強みを生かしつつ、各学校やイベントごとに合わせて作っていくのですが、以下の授業・ワークショップは、学校での授業でとても好評をいただいています。

①キラキラ生理ワークショップ

②性の多様性や様々な多様性がある社会を想像・創造しよう!

③コンドームケースを企画したのはなぜ?性の正しい知識

④日常の中に溢れている同意

(後日、別に内容詳細をNoteに書いて、リンクをこちらにつけます)


これらの授業・ワークショプは、特に好評をいただいている内容で、私もご依頼があった学校さまに提案する内容です。

性教育を学んでいる学生さんの目標の1つが、学校で性教育を伝えることのようで、私を憧れてくださるようですが、私もまだまだです。
私も、性教育を20年以上されている先輩方にサポートをしていただいています。

ただ、自分が行う性教育は、自分のオリジナリティが詰まっていますし強みがあることは自負しています。

学生さんの回答になっているかはわからないですが、その自信が学校で性教育を行う難しさを跳ね飛ばしているのではないでしょうか。


大学生の質問を通して改めて、私が性教育を伝える上での2つのポイントを整理できました。学生さんありがとうございました。


2022/10月下旬



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