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マーケティングニュースまとめ Vol.44:「フードロス対策に食べるケーキ」など

アウトドアへと接近するマウンテンデュー

「山の雫」が名前の由来となるペプシコ社のマウンテンデュー。山の雫といえど、その味は全く山の雫感を感じられない。がしかし、「マウンテン」と名前がついているからなのか、ついに、アウトドア愛好家をターゲットとしたブランディングを実行するらしい。テネシー州マウンテンシティ郊外のDoe Mountain Recreation Areaに「Mtn Dew Outpost」と呼ばれる「アウトドア愛好家の遊び場」を導入。同時に、Doe Mountainでの山岳アクティビティや新しいトレイルの拡張を支援するための資金を寄付し、社会的にもその認知イメージを形成しようとしている。
マーケ担当者はこう言う。「当社のファンは、かつてないほどアウトドアを探求しています。このタイミングでテネシー州に戻り、コミュニティに恩返しをするのは最適です。Mtn Dewは、その名前とドー山のルーツに敬意を表しつつ、山のさらなる発展を支援し、アウトドア愛好家の情熱を刺激することで、より大きなインパクトを残したいと考えています」。つまり、飲み物そのものがアウトドアとの相性が良いかとかどうでもよく、名前ルーツである山を愛しているというそのブランディングのみで大義としては十分と言うこと。ブランドが持つべき大義とはそんなものでいいのかもしれない。
k.t

今年の色は、初のオリジナル色。Very Peri。

パントンは、2022年のカラー・オブ・ザ・イヤーを発表し、Pantone 17-3938 Very Periを指名した。
毎年、その年に特に広く使用されると思われる色を推奨しているパントン社だが、今年は、パントンのカラー・オブ・ザ・イヤーのために特別に作られた色が初めて登場する。
パントン社によると、Very Periは「青の忠実さや不変性と、赤のエネルギーや興奮を融合させている」ため、青系の中でも「最も幸せで温かい色」だという。ついでに、Pantone社はMicrosoft社とのコラボレーションにより、Teamsのカスタム背景、Windowsの壁紙、Edgeの新しいテーマなど、同社製品にVery Periを導入したとのこと。
k.t

ディズニーがメタバースの準備か

先日はディズニーがNFTに進出したというお話をしました。それだけではなく、メタバースに対する関心もあきらかになりました。具体的にどのような計画を進めているかは明らかになっていませんが、ディズニー+が関与するこをCNBCのインタビューで明らかにしているそうです。現段階では情報があまりなさそうですが、「これまでの取り組みは、現実の世界とデジタルの世界を緊密に結びつけ、ディズニーのメタバースで境界のないストーリーテリングを可能にする時代の幕開けにすぎない」とするディズニーの動向に注目したいですね。
s.a

英国アマゾンがVISAの受付を停止

アマゾンヘビーユーザーの筆者にはある意味ショックなニュースです。VISAの取引手数料に不満をもったAMAZONが英国におけるVISAのうけいれと停止するそうです。手数料コストが高いため、顧客に提示する価格にも悪影響であると判断したようです。VISA側は消費者の選択を制限するとして反発していますが、状況の解決に努めているようです。超ユーザーファーストで知られるアマゾンならではの決断といえそうですが、少なくとも日本にまで波及しないことを望むしかないですね。
s.a

フードロスを防ぐため、スーパーに入る前にケーキを食べる

ベルギーの代理店のワンダーマントンプソンが、フードロス問題に対する一風変わった解決策を提示しました。フードロスはその名の通り食品を廃棄することにより発生する問題です。家庭でフードロスが生まれる原因は、主として「食料品買いすぎ」にあることは納得いただけるのではないでしょうか。
この代理店が目をつけたのは、「消費しきれない量の食べ物を買ってしまうのは買い物のときに空腹だからだ」と言う点でした。要するに、買い物をする前に満腹感があればあれこれ買わずにすむからフードロス対策になるよね、ということです。
著名なシェフをアサインし、バナナやナッツなどオーガニックで満腹感の得られやすいケーキのレシピを公開することでフードロス問題に目を向けてもらおうとしているようです。ちなみにスーパーの前にブースを設けて実際にそのケーキを配布する施策も取られたようです。
s.a