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マーケティングニュースまとめ Vol.47:「ウクライナ報道中の場違いなCM」など

Memojiがメタバースを制する?

Appleは、メタバースの中で人間を表現する=アバターとして存在させることになると、FacebookやGoogleといった競合他社に大きく先行することになるかもしれない。そんな大胆な予想をしてい記事。
「アバターは、少なくとも当初は、メタバース感、あるいは「空間コンピューティング」と呼ばれるものにおいて、大きな役割を果たすと思われます。消費者は、目の前のキッチンテーブルを囲んでいるように見える家族とバーチャルなミーティングができることを期待するでしょう。ビジネス・ユーザーは、仮想空間に集まった仕事仲間を見たいと思うだろう。AppleがFaceTimeのビデオ会議を複合現実に拡張して、そのような集まりに対応させる可能性は非常に高いです。」すなわち、UX(ユーザー体験)としてのメタバースを制するには、アバターによる体験価値を上昇すべきであると述べている。となると、iPhoneの前面にある3D深度カメラ利用したMemojiよりリアリティーがあり、価値の高いアバター体験を担保できる。メタバースの世界でAppleがどんな戦略を仕掛けるのか、今後も注目です。
k.t

ゲームを利用した広告をするエージェンシー(ただし、メタバースではない)

VCCP+というアメリカの広告代理店は、ゲームマーケティングをクライアントの中核的な代理広告機能として据えると発言している。ゲームマーケティングとは、ゲームを使ったマーケティング代理提供であって、ゲームクライントへのマーケティング代理提供ではない。
VCCP+のCEOであるJonny Shawは、「ブランドは、ゲーム空間をソーシャルと同じくらい重要な機会として考えるべきです。」と述べている。ゲームとそれを取り巻くコンテンツを、今日のソーシャルメディアに対するブランドの考え方と同様に、データとインサイトに裏打ちされた、クライアントのマーケティング戦略の中核となるような手段として全面に打ち出していくという。そういえば、二〜三年前から、カンヌ広告祭でもゲームを使ったプロモーション事例が多く見られた。今後は、SNSやYoutubeを制するのではなく、ゲームを制するものが、マーケティングの勝者になるのかも。
k.t

YouTubeは、信頼できないコンテンツの「共有」ボタン削除を検討

https://www.inputmag.com/tech/youtube-might-remove-share-button-borderline-misinformation%E3%80%8D

YouTubeは、独自のレコメンデーションシステムを通じて疑わしいコンテンツ(嘘の歴史を風潮するような)の普及を監視することに加えて、他のプラットフォームで共有された後にバイラル化した動画、例えばYouTubeの奥深くに埋もれている動画がFacebookのQAnonグループで話題になるのを監視するという役割に取り組みたいと考えているそう。
陰謀論やディープフェイクなど、「誤報」の種類は複雑で多様であるため、追跡はもちろん、抑制することもますます困難になっている。Youtubeどころか、全プラットフォームはその悩みを抱えている。特に排除への判断が難しいのが、「削除するほどではないが、必ずしも人に薦めたくはない動画」もしくは「新鮮すぎる嘘」。
最高製品責任者のニール・モーハンは「これに対処する一つの可能な方法は、私たちがすでに推薦で制限している動画で共有ボタンを無効にするか、リンクを壊すことです。それは事実上、他のサイトに境界線上の動画を埋め込んだり、リンクしたりできないことを意味します。」
先月、80の事実確認団体が、有害な誤報や偽情報を阻止するためにYouTubeにもっと努力するよう求める公開書簡に署名したとのこと。自由なのか制限なのか、政治でもインターネットサービスでも答えは曖昧です。
k.t

うちの製品を食べるんだったら、フルーツでも食べておけ

グラノーラ、スナックバー、スムージーボウルのメーカーであるKind社の最新のキャンペーンで、自社製品を二番目の選択肢に促すような、挑戦的な施策を展開する。3月の最初の2日間、ウェブサイトでのパッケージ入りスナックバーの販売を完全停止。その代わりに、フルーツやナッツ、シードを詰め合わせた限定ボックスを提供するという。CEOであるRussell Stokes氏は「理想的な世界では、間食の主な選択肢は丸ごとの果物、ナッツ、野菜でしょう。私たちの製品は、目に見えて発音できる本物の食材という点で、それに非常に近いので、素晴らしいセカンドベストの選択肢を提供することができます。」という。理想的な商品を渡して、それに近い商品として自社をアピールするという施策。果たして、この施策にどんな効果があるのか、注目したいです。
k.t

あのwordleが流行った理由

最近、TwitterなどでWordleというサービスがバズっていました。ニューヨーク・タイムズがこのサービスを買収したことでも話題になっています。遊び方がわからない!という声も周りから聞いてましたが、割とシンプルなルールでサクッと終わります。めちゃめちゃ楽しいかといわれるとそうでもないですが、なんとなく繰り返しやってしまいますね。
これが流行った理由が、「一日に一回しかプレイできないというのが関係あるのではないか」というのが記事の要旨です。記事では「希少性バイアス」と言ってますが、需要と供給の内供給を極端にすることで価値を高めるという内容のようです。これを聞いて連想したのがソシャゲのスタミナ制です。
リッチなゲームだらけの近年ではあまり関係ないのかもですが、ソシャゲにありがちなスタミナ制度が継続的な利用に貢献しているという内容の文章をみたことがあります。実際に貢献しているのかはなんともわからないですが、今後のWordle動向が気になります。
s.a

ウクライナ有事の報道中に陽気なCMを流されてしまったレストラン

日々目が話せないウクライナ情勢ですが、それにまつわる炎上事例も発生しています。アメリカを中心に展開しているファミリーレストランでアップルビーズという会社がいます。そのアップルビーズの広告は、陽気な音楽とともに男性がダンスを踊っている内容で、通常なら特に反感を買う内容では無いかもしれません。
ただし、今回の事例はタイミングがまずかったです。CNNのニュースで、サイレンが鳴り響くキエフの中継から突然分割画面に切り替わり、L字のニュース枠では「ロシアがウクライナに侵攻」と伝えてるのに関わらず、上記の陽気なCMがながれてしまいました。SNSで炎上したのはもちろん、当のアップルビーズも広告を出すのを取りやめるように即座にCNNに連絡したとのことです。「ミサイルはアップルビーズからお届けです!」のような悪意のあるジョークもSNSで見られました。意図的な配置ではなかったらしいですが、このような形のブランド毀損にも注意が必要ですね。
s.a

アップルが、iPhoneを決済端末にするかも

少し前の記事なのでご存知の方もいるかもですが、タイトルの通りです。
現在だとiPhoneで別端末にタッチして決済をすることは可能ですが、例えばiPhoneに対して決済を行うことはできなかったです。
手軽に決済を仲介してくれる端末としてはスクエアがありますが、それに対する脅威になるかもしれませんね。
s.a