見出し画像

マーケティングニュースまとめ Vol.43:「クリエイティブにおける天才の支配は終わりへ?」など

クリエイティブにおける天才の支配は終わりへ?

オランダのB Corps、WeTransfer社が発表した新しいレポートによると、クリエイティブな仕事をする人たちは、パートナーを選ぶ際に、受賞作品を作れるかどうかよりも、「オープンで誠実なコミュニケーション、そして敬意」を重視しているそう。そりゃ当然だと思うが、以前はそうでなかったらしい。クリエイティブの現場は、トップダウンの個性的なアプローチから、よりフラットでチームベースのアプローチへとシフトしている。
ブランディング・エージェンシーAthleticsのデザイン・ディレクター、アリソン・コーネルは、最近、賞を取りすぎることは悪いことでもあるとさえ言っている。(言い過ぎなきがするが・・・。)「駆け出しの頃、会社を知ってもらうには、賞をもらうのが一番でした。しかし、今では、知りすぎているような気がして、賞への応募に時間をかけすぎている会社はむしろ、懐疑的になっています。」つまり、賞を受賞すればするほど、そういう会社なのかと思われてしまうリスクもあると。WeTransferのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるダミアン・ブラッドフィールドは、評価の場は、賞レースの審査員の集まりから、ハート、「いいね!」、再共有、リツイートが意味を持つインターネットへと移っているという。
一方で、伝統的な賞はいまだに作品の正当評価をし、世間へと訴える機能がまだ持っていると思う。オープンで誠実なコミュニケーションはとても素晴らしいことだと思うけれど、だからと言って単純なネット評価だけって言うのも違う気がしますね。
k.t

Championの「Reverse Weave Week」キャンペーン

スウェットシャツブランドのChampionは、10月13日から10月19日まで、「Reverse Weave Week」が開催。リバースウィーブとは、チャンピオンがフットボールチームにウェアを提供していた際に、大量に洗濯すると縮んでしまうという問題があったことから生まれた技術で、生地を水平に縫うことで、縮みを防ぐことができるらしい。そんな技術をよりユーザーに知ってもらうため、TikTokを活用。2019年にバイラルしまくった、K Campの「Lottery」という曲に合わせた”Renegade”ダンスの生みの親、Jalaiah Harmonを採用。Reverse とかけて、”Renegade”ダンスの逆再生動画を、tiktok上で展開。ダンスを投稿したユーザーから抽選で、ロゴが逆になったスウェットがプレゼントされるというキャンペーンを展開した。意外にもChampionとしては初のTIkotokキャンペーンだったらしい。まだまだTiktokキャンペーン事例は増えていきそうです。
k.t

元FacebookのMetaが、デリケートな内容の広告ターゲティングカテゴリを削除

元FacebookことMetaが、健康・人種・民族・政治的所属・宗教・性的関連でのカテゴリに基づいたターゲティングを出来ないようにすることを明らかにしました。上記のカテゴリは選挙誘導やヘイトクライムや陰謀論など、SNSで語られる負の側面の一部に結び付けられやすいものになっています。
ここまで精密なターゲティングが可能なことがFacebookの強みになっていましたが、カテゴリの悪用を鑑みて今回の措置をとったと見られます。
ただMetaが優秀なターゲティング機能を放棄するわけではなく、倫理的に許される範囲での活用を目指していくようです。
s.a

米国のZ世代に好かれるブランド

リサーチ関連企業のLucidが16〜24歳の米国の消費者1,000人を対象に、テクノロジー、ファッション、美容、旅行、メディア、エンターテインメントの各セクターのトップブランド約85社についての意見を調査しました。好きなブランドを2つ挙げてくださいという質問には、ナイキ、シェイン、ジョーダン、ターゲット、バン、グッチ、ネットフリックス、コンバース、サムスンという回答が多かったそうです。上記を見るとアパレルブランドとテクノロジーブランドが多いですね。この記事によると、Z世代がブランドに好意的になる要因は2つあるようです。一つは「利他主義」で、もう一つが「自我」です。前者が企業の人類社会との関わりかたに対して関心を持つのに対して、後者は個人それぞれが何者であるかというアイデンティティに関わっているようです。
s.a