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マーケティングニュースまとめ Vol.37:「顧客管理のためのNFT戦略」など

エンゲージメント向上・顧客管理のためのNFT戦略

Burger Kingは今月、120種類の人工的な食材をメニューから排除するマーケティングの一環として(本物の実際の料理を提供するという会社としてのコミットメントを社会に伝えるため。)、セレブリティ・アンバサダーの3人が実名で監修したカスタムオーダー「Keep It Real Meals」を開始した。そのキャンペーンの一環として、より顧客エンゲージメントの向上、情報伝搬向上のためにNFTマーケットプレイス「Sweet」を活用したという。
「Keep It Real Meal」の箱に記載されているQRコードをスキャンすると、3つのNFTゲームピースのうち1つを受け取ることができる。このゲームでは、3Dデジタルコレクション、1年間無料のWhopperサンドイッチ、サイン入りグッズ、キャンペーンに参加している有名人との電話などの特典が用意されており、ブロックチェーンベースでこれらの特典と顧客管理できるといったいわば分散的な仕組みである。もはや一般的になったキッチュなデジタルアートのオークションとは大きく異なり、デジタルの世界で使えるあらゆる「遊び」を搭載したバーチャルなツールとして活用すると言うのは、新たなNFTの可能性を広げそう。単純に会員数を増やし、CDP的な世界観で管理するのではなく、ブロックチェーン的な世界観で分散的に管理するといった新たなDXは今後もほか企業でも増えていきそうな予感。
k.t

WE GOT YOUの威力

COVID-19時代の広告特集での、ある広告にフォーカスされた記事。
2020年の夏イリノイ州最大のヘルスケアシステムであるAdvocate Health Careが、インタビュー主の所属事務所であるBirk Creativeに、黒人やラテン系住民にCOVID-19について啓蒙するための公衆衛生キャンペーンのプランニングを依頼してきた。(イリノイ州ではコロナが猛威を振るっており、特に有色人種のコミュニティが大きな被害を受けていたとのこと。)彼女は、「We Got You」というシンプルなタグラインとmemojiを使って携帯電話を使ったキャンペーンを実施したという。例えば、コロナの猛威や恐怖を醸成させる広告を作ったり、もしくは医療の安全性を謳うのではなく、We Got You=「つまえた」というコピーで展開したのが何よりのポイント。有色人種のコミュニティは、情報が行き届かないと言う事実よりも、自分たちが無視されている、見れていないと言う感覚そのものが、被害を長引いていたという発見があったのだろう。シンプルな広告でも、インサイトベースで展開されれば、高い効果を出すことができるということがよくわかる事例。
k.t

ワービーパーカーの上場

Warby Parkerはこの10年間で、現代のダイレクト・トゥ・コンシューマー・ブランドの成功の模範となるまでに成長した。そして、ついにCasperなどと同様に、上場を果たした。ほかD2Cブランドと同様、まだ利益は出ていない。赤字だらけ。Casperが上場してから、CMを展開したり、Amazonマーケットプレイスにて販売したりと、もはやD2Cブランドとはいえないような販売戦略を選択し始めているのに対して、Warby Parkerはどんな戦略を選択するのか気になるところ。
この記事では、「Warby Parkerの未来は、別のWarby Parkerを見つけることです。」と伝えいている。
「Warby Parkerは、この課題と、継続的な小売店の拡大と、最大の成長のハードルである「人々はメガネをあまり買わない」という課題とのバランスを取らなければなりません。Warby Parkerの当初の構想は、安価な価格帯とスタイリッシュなデザインにより、お客様が眼鏡をスニーカーのように、交換可能なファッションアクセサリーとして扱うようになるというものでした。しかし、実際にはそうはなりませんでした。そのため、このブランドは最終的に、効果的かつ真の意味で拡大できる別の製品カテゴリーを見つける必要があります。」
市場活性のための、意図的な競合探しということ。Warby Parkerがどのように発展するのか?アメリカのメガネ市場がどのように拡大するのか。今後も注目したい。
k.t

ブランドの「トークニズム」を避けるために

LGBTQ+における「レインボーウォッシング」や「トークニズム」について説明している記事です。社会的な課題に目を向け、それをビジネスに取り入れる企業は前からあります。
それにつきものなのが「トークニズム」で、プロモーションの一貫では表面的にそうした課題を取り上げるのみで、実質的に社会的課題を解決する取り組みをしていないことを指します。
この記事によると、事実「強力で明確な目的がある」と信じているブランドから購入する可能性は4~6倍で、周りの人にすすめる可能性も高いそうです。そうしたインセンティブにつられる企業も多々いる上に、何をもってトークニズムと捉えるか主観的な問題に見える場合もあると記事では説明しています。
それでもこの記事で示されている方向性としては、ただメッセージとしてねじ込むのではなく、制作段階や会社全体で課題を解決する努力をすすめることが推奨されています。
s.a

TikTokでどうぶつの森のポルノコンテンツがバイラル化していた

YouTubeやTikTokのような全年齢向けの動画プラットフォームではポルノコンテンツはすぐに排除されています。ただ、そうした監視網をくぐり抜けしまったポルノコンテンツのようなものもあるようです。その中でも質が悪いのが、今回の記事で取り上げられているような、全年齢向けコンテンツをポルノ化したものではないでしょうか。
この記事によると、どうぶつの森のキャラクターが音楽に合わせてリズミカルに性行為を行っている動画が数日間バイラル化していたそうです。当然性行為を描写するコンテンツはTikTokでは規制対象のため露骨な動画は削除されているようですが、ミーム化してしまったことで一部を隠して規制を免れたりオマージュした動画が作成されていることです。特にTikTokはアルゴリズムの影響でエンゲージメントをまだ獲得していない動画が登場しやすくなっています。
少なくともこのミームは海外製のもので、日本のユーザーが偶然これを見つけるリスクは比較的低いのではないかと思っていますが、若年層ユーザーの多いプラットフォームだけに厄介な問題ですね。
s.a

サプライチェーンと価格圧力により、ブランドロイヤリティが衰えていると発見した調査

在庫切れによるブランドロイヤリティの関係性を説明している記事です。
日本ではそこまで目立って発生した印象がありませんが、2021年に食品メーカーや飲料メーカーの在庫切れにより、ユーザーが他のブランドを試すようになったそうです。特に、シリアル、冷凍食品、ノンアル、アルコールなどの、自宅で食べる食品飲料で活発にブランドのシフトが発生したそうです。
ここでチャンスになるのが小規模なブランドで、普段大手のブランドの製品をしようしていたユーザーが在庫切れにより流入して試してくれるきっかけになりそうです。また、日本ではそうでもないですが海外のインフレ傾向に伴い製品価格も上昇しており、これも他のブランドを試すきっかけになっています。
s.a