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授業の悩みに応えたい!~4月から先生!5月から実習!でも…~

2023年がスタートし、
この4月から教職に就くという方も多くいらっしゃると思います。
また5~6月は教育実習のハイシーズンとなり、多くの教職志望学生さんたちが現場で奮闘する時期でもあります。

ぼくはそんな皆様を心から応援していますし、
授業のことであれば何か力に慣れたら嬉しいと思いながら生きています。

しかしながら、
「いきなり現場で授業しろと言われても、どうしていいかわからない…」と悩む新先生たちの姿を見ることもあります。
そうした悩みが発生しやすいのは、
実践的な授業の手法を学ぶ場が、学部時代には限られているうえ、
公立・私立どちらにおいても、学校の授業研修システムが構築されているところばかりでないことが大きな原因だと言えるでしょう。

その悩みは多岐にわたります。
授業規律の整え方や、
生徒の集中力の保ち方、
生徒の思考を促す発問の作り方、
受動的な生徒を動かす方法など、
様々な課題が、現場授業に臨むうちに次々に生まれていきます。

その課題をクリアしたいと考え、奮闘する姿は素晴らしいもので、
心から応援したくなりますが、
「どう改善していいかわからない…」と深みにはまってしまうこともしばしば見受けられます。

それは先生方の努力や工夫が足りないということではなく、
変えるための視点や手法をまだ知らないから。ただそれだけなのです。

しかしながらそのような知識や技法を学ぶ場が限られており
(なくはないですが、学期に1度あるかないかというくらいの研修だけでは、自己の悩みが解決されることも少ないです)
新先生たちは「自分が受けてきた授業」や「実習先の先生の授業」の型をなぞることを繰り返すことになります。

それで解決されるのであればよいのですが、うまくいかないときもあります。
そのときこそが自分の授業をアップデートするタイミングであり、飛躍するチャンスだと私は捉えています。
つまり「新たな視点・手法を身に付け、授業を変えること」を実行するタイミングです。

私自身、現職について5年ほど見様見真似の授業を繰り返していましたが、
あるところで改善の手が止まりそうになった経験があります。
「自分の工夫では何をやっても現状打破できない…」そんな絶望すら感じていました。
そのときに運よく東京都の事業で海外派遣され、
カリフォルニア大学で外国語教授法(TEFL)の講座を受講することができる機会があり、自分の知らなかった授業の視点や技法、理論を多く学ぶことができました。
その時に私の授業は大きく変わりました。
例えば
「文法や長文内容を教えるために」工夫することがすべてだったのが、
「生徒が文法を身に付けたり、長文内容を自分で読み取り要約するために」「自分で作文したり、ペアで改善し合ったりするために」
工夫することに注力するようになりました。
そしてその視点や理論をベースに実践を続けることで、
授業実践のアイディアはどんどん多くなり、今のところ手詰まりになる経験はなく現在まで心から楽しみながら(もちろん陰では悩みながら)授業をすることができています。

それができるようになったのは、
改善するための機会が与えられたからです。本当にラッキーなことだったとすら思います。

しかし、日本に帰ってくると、そうした機会は依然やはり少ないのだと思い知らされます。
この現状は変えなければなりません。
先生たちが常に授業改善のための技を磨く場が学校とセットになる仕組みを、今後5年のテーマとして研究していきたいです。

ただ、仕組みができるまでただこの現状を眺めているのが悔しいので、
少しでも自分が若き先生の力になれることがあればと思い、
2月にWEBセミナーを実施させていただくことになりました。

一先生の実践ではありますが、
多様な現場で、常に実践と改善を繰り返し、生徒の力を伸ばしてきた自負があります。
そしてその最中では、若き先生の1人として悩み、落ち込みながら授業を続けてきた経験もあります。
そんな「リアル先生」の視点と実践アイディアが、1人でも多くの新先生の力になれることを心より願っています!

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