恋人の背中を踏む機会について
どうしても書きたくて眠れなくなった。
私たちは、最近月5万円の小さな城を建てている(月5万円の家賃を支払い、六畳一間の小さなアパートに半同棲のような形で住んでいる)。
2か月前には何もなかったその部屋は、今では必要最低限かつ私たちが必要と認めたいとおしい雑貨たちに彩られ、着々と城っぽくなっている。
城とは、本物の城でなくて、私たちにとっての価値という意味で、タワマンでなくても広尾の豪邸でなくてもいいのだ。二人の価値観をすり合わせながら必要な雑貨をそろえた部屋を、城以外のなんと