見出し画像

お泊りの醍醐味、朝活‼【パックラフト】

朝の6時45分発で手漕ぎボート大冒険。60分の舟旅が気づかせてくれた早起きは三文の徳と初めて出会った大自然の横顔。

梅雨時の中休み、芦生の森でキャンプして、鳥の声で目が覚めたらアオゾラでした。キンっと冷えた澄んだ空気。パキっと色分けされた新緑と朝晴れ。


ここでは朝からパックラフトでダウンリバーして気が付いたことを書いてみます。※パックラフトとは重さ4kgほどの空気で膨らませるカヤックであり、初心者にも簡単に遊べる最新のアクティビティーグッズです。


目次
1.これは漕ぐしかない。漕ぎだせパックラフト!
2.漕いだら見えていなかったものが見えた。
3.宿泊のススメ、朝活のススメ
4.まとめ

1.これは漕ぐしかない。漕ぎだせパックラフト!

水量は64cm、気温は22℃、水温は18℃。川にはまらなければ大丈夫。行くぞ!とパックラフトに空気を入れ、まだ乾かない濡れたウェットスーツに袖を通してライフジャケット、ヘルメットを装着して河原に進みました。
川の中をバシャバシャと歩めば、川の冷たさがダイレクトに感じられました。日の出からまだ1時間もたっていない冷たい川の水はいつもよりも攻撃的だったように思います。

「さっむっ。つめた!!」

思わず声が出てしまうものの、口元はニヤけています。
この時間は川を完全に独り占めです。

画像1

2.漕いだら見えていなかったものが見えた。

数年前であれば、6月の中旬の梅雨時の朝6時半、キャンプして朝食前に漕ぎだすなんてこと全く考えてもなかったです。川好きではありましたが、海辺の漁師町にルーツをもつ僕にとっては川は完全にアウェイでした。

ところがどっこい!どっぷり川の魅力にはまってます。
(このことは今度記事にしますね)

あくびをしながらも、漕ぎだす準備を始めました。相方はこなすちゃんです。お誘いがなければ惰眠をむさぼっていたかもしれません。感謝!
インフレータブルのパックラフトを膨らませて、昨日の濡れたウェットスーツを身に着けていきます。
いつもの装備が(かっぱさん、ほんまに行くんけ?朝やで?アホちゃうか?)と語りかけてくるようです。


スタート地点。
水は冷たく、体感では20℃を下回っている。沢タビに染み込む水が震えを誘発させてくれます。
「う”ぅーーーー。”ちべたい。。。」
でも顔を上げて上流に目をやると見たことのない風景というか、雰囲気が僕たちを包み込みました。

画像3

川霧が川面に薄く、シルクのベールのように漂っているのです。
川の音がしずしずと無音のまま流れているように感じられ、自分の心臓の音が聞こえてくるような自然との一体感に満ちた息をのむ光景の中に立っていたのです。

「ここは、まさかあの有名な極楽浄土なのか???」

予想は的中しました。極楽浄土でした。
表現が適切なのかはわかりませんが、とにかく最高の時間が始まったのは言うまでもありません。

漕いでみたら時間も忘れて、ただ流れ出る、漕ぎ流れる穏やかな時間がありました。
まだ寝起きなのは我々だけではなく、鳥も虫もまだ「よっこいしょ。」と聞こえてきそうな動きだったように思います。水面に浮かぶ鳥も突然現れた我々に驚いて飛び去る風景は、新鮮で見たことのないものでした。
「自分らちょっと早ないか?まだ邪魔せんとってや、寝起きやねん」
              (鳥さん談)

日没後、人間が入ってこない奥山の環境、動物たちだけの世界に人間が朝っぱらからお邪魔してしまった瞬間を感じられました。無警戒の水鳥が淵に浮かび、木々からやかましいぐらいの鳴き声を発する。
「おはようございます。」を強く感じられる時間でありました。
もちろん「朝からごめんね。」とはつぶやきましたけど。

3.宿泊のススメ、朝活のススメ

朝活って流行ってますけど、旅先での朝活こそ本当に贅沢な時間のように思います。宿泊して、朝に散歩すると近くのおじいちゃんやおばあちゃんが元気に朝から活動しているのです。

自分たちの日常とはかけ離れた他人の日常を客観的にのぞけるのです。他人の日常をのぞく・・・何か自分の生活と比較できて、まったく違う時間軸の中で生活があるのだと、まざまざと見せつけられる感覚が好きです。
これこそ旅の醍醐味であり、旅先の時間にあそびをもつ有意義な体験になっていると思うのです。

少しの早起きがスケジュールの外側のうれしいアクシデントを誘発してくれます。決して日帰りでは味わうことのできない旅先の「異日常」に出会えるのが『宿泊』という時間の使い方だと思うのです。

画像2

4.まとめ

旅先での朝活はオススメです。
時間の使い方、惰眠をむさぼる幸福感も大切ですが、少しの早起きが知らない世界、異日常へと誘ってくれます。もう少しねむりたいけど、気合一発で起きて飛び出せば、布団から脱出すれば、特別な体験への入り口となります。 

ぼくのオススメ旅はコレ!https://www.ashiu-kawatabi.com/


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?