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たしかにお茶汲みしてるなぁ。

こんばんは。cozy254です。
寒い夜いかがお過ごしでしょうか。

今日は、yahooニュースでふと目に止まった「女性だけにお茶くみの雑務をさせるのは違法になるか」という内容の記事についてお話したいと思います。

読売新聞のコラムに寄せられた40代女性の投稿を元に書かれた記事のようです。→該当yahooニュースはこちら

男女雇用機会均等法が施行されてからもう35年ほど経過しているにもかかわらず、いまだにお茶汲みや清掃などの雑務を女性だけにさせる企業が多く存在するのが現実。実際私が勤めている会社でも、男女の割合は男性8:女性2くらいですが、コピー用紙の補充やお茶出しは言わずもがな女性社員の仕事になっています。

もっと言えば、職業でも暗黙のルールで役割分担されています。総務の女性社員は、来客時のお茶出し・受付・ごみ捨て・備品の補充・電気ポットのお湯の補充・加湿器の掃除、水換えなどが業務の一環。総務でも男性社員はそれらの仕事は担当に振り分けられず、会議のPCセッティングや力仕事などもメインで任されている。

全員が使用する共有のスペースも、なぜか総務以外の部署の人はノータッチ。

私は以前その総務グループにいましたが、さらに社歴も(40代ですが)一番浅いため「名もなき雑務」は基本私がやることが当たり前の空気になっていました。私だけが非正規で、社員の方と年収の差は3倍ほどあると思います。一つの業務にひとりしかいないので、私もひとり分の業務をこなしつつ雑務を行う毎日で、さらに時短勤務の社員さんの仕事のカバーもしていました。それなのに、時給は全くあがらず。

さらに腑に落ちないのは、新しく派遣で入った設計模型専門の男性社員には上司は雑務を一切振らないこと。依頼が入らず暇になったときは、雑務ではなく「e-ラーニング」をして時間を潰すよう指示されていました。

かなりストレスになったのが、お茶の出し方に関しては上司から指定があり、おぼんから片手でお茶を置くのはNGで、まず応接室の外のサイドテーブルなどにおぼんを置き、そこから両手でひとり分のコップを持って席まで運ぶ。また一旦応接室を出て、さらにもうひとり分のコップを運ぶ。これを来客分繰り返す。

これに関しては効率が悪すぎるし見たことないやり方なので、先輩方におかしくないですかと直談判しても、「そうでしょう。でも上司がそう言ってるからそうしてね」の一点張りで考えるのを放棄しているようでした。

入社間もなかった私は、それまでショールームの女性ばかりの会社にいたので、企業の上下関係と古い体制に心底驚きました。いまだにこんな昭和か大正かわからないような世界があるとは、と。

逆に「女性だけに」とケーキやお菓子を買ってくれる管理職もいます。ありがたいけど、なぜいちいち「女性だけ」に絞るのか。忙しい時期に労いをかねてとランチや飲みに誘うのも女性だけ。気前はよくても、案の定女性社員からは気持ち悪がられています。

主観で申し訳ないのですが、ずっと女性が掃除したりお茶汲みをする会社で働いている男性あるあるなのか、特にアラフィフに多いですが、お昼休みに奥様の手作りのお弁当を見てほめると「子供の弁当のついでやからな」と言いながら栄養のバランスを考えられた色どりのよいお弁当を食べています。(偏見だと思われるかもしれませんが、結構な確率でその返答がきます)

「弁当についでがあるか!2個作ったら、2個分の労力やろ。」と心の中で思ってしまいます。

そうやって憤慨しつつも、搾取され体質な超氷河期世代の私。設計チームに移動した今も、自ら進んで誰もやらない「名もなき雑務」を黙々と日々こなしています。ちなみに名もなき雑務とは、休憩室のポットのお湯の補充・ダンボールをたたむ・ゴミ箱がいっぱいになったら収集場所まで持っていって新しいゴミ袋をセットする・宅急便伝票を整理する・コピー用紙を補充する・ホワイトボードをきれいにふく・・などなど際限なく発生する誰もが見て見ぬ振りをする業務のことを勝手にそう呼んでいます。

今の会社は「忙しい」を盾に、設計担当の社員はぜったいにコピー用紙は補充しません。電話がどれだけなっていても、特に男性社員は絶対に出ません。

社員さん同士はいい人が多いから働きやすいといいますが、気づかぬふりしてやり過ごす人ばかりの会社が健全で働きやすいとは思えません。実際、不満の火種はあちこちで聞き漏れてきます。会社に不満があるから、職場をきれいにしようとか次に使う同僚のためにコピー用紙を補充しようという気持ちにならないのかもしれません。

それぞれに言い分はあると思いますが、やっぱり日本って亭主関白意識が根強く存在すると感じます。男性に限って感じるわけではなく、それに抗う気にならず甘んじてしまう私のような世間一般の女性社員もそういう世界を作る要因になっているように思います。

この環境に慣れきってしまっている今では、急に態度を改めるのは気恥ずかしい人ももしかしたらいるかもしれません。やたらコンプライアンスの通達や研修だけはしっかりあるのも企業あるある。せっかくなら、コピー用紙の補充とお茶汲みの女性限定業務の撤廃も謳ってほしいものです。

ではまた。今日も一日お疲れ様でした。

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