10 図解・まんが・動画:いろんな表現を使ってみよう #図解のつくりかた
視覚表現には、「図解」のほかに、「まんが」「動画」「写真・イラスト」などもあります。
たとえば、新型コロナウイルスの「デマ・便乗商品への注意喚起」をテーマにしたメッセージスライドを、「図解」と「まんが」の2パターンの視覚表現でつくってみます。
図解バージョン
まんがバージョン
図解バージョンには、たくさんの情報量を入れられます。しかも一覧性があるので、パッと情報がつかめます。
まんがバージョンは、ストーリー仕立てなので、内容に関心をもってもらう「導入」によいと思います。順に読まなければならず、何の話かわかるのに時間がかかります。情報量は多くありません。
このように、視覚表現の種類を変えることで、同じメッセージを何通りにも伝えることができます。メッセージを届けたいときは、相手に伝わりやすいのはどの表現かをそのつど考え、いろんな視覚表現を試すとよいと思います。
さまざまな視覚表現の特徴
さまざまな視覚表現の特徴を整理します。
図解
・シンプルな「絵+文字」で構成される
・説明に向く
まんが
・ストーリーで伝えるので、関心をひきやすい
・最後まで見ないと何がいいたいかわからない(一覧性はない)
・短いものは、導入に適する
・長いと読むのに時間がかかるので、説明のための視覚表現には逆効果
動画
・最後まで見ないと何がいいたいかわからない(一覧性はない)
・一連の流れ(手順など)や技術(手技など)の説明に適する。音声を入れられる。人がメッセージを届けることができる
絵・イラスト・写真
・人によって、解釈や見どころが違う
・イメージをふくらませる/感情に訴える/考えさせる ために使う
・絵本、挿絵、イメージイラスト、イメージ写真など
・安易に添えるイメージカットには気をつけたい。イメージカットの印象が強すぎると、「この絵はなんだろう?」と意識がそれて、本来のメッセージがなんだったかわからなくなり逆効果なことがある
(イメージカットの例)
新型コロナウイルスのデマは信じない・広めない
こういうイメージカットなら、入れなくても別によさそうに思います。
おわりに
「図解」とほかの視覚表現の特徴について整理しました。それぞれの視覚表現のもつ効果を考えて、誰に・何を伝えたいかによって使い分けていきたいです。
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