学習塾に行ったら成績が上がるか?
二年前の01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて99 回目です。
三学期が押し詰まってきました。
この季節、保護者の皆さんからよくある相談が
「うちの子は、あんまり勉強しません。
なので、新学期から学習塾に行かせようと思いますが
良い塾を知りませんか?」
という内容です。
おっとっと!
その前に、生徒の様子を観察してください。
学習が嫌いなのは、どうしてなのかを話し合って見てください。
嫌いになるのは、原因があります。
たいていの場合、
「授業が、よくわからなかった」からスタートし
「わからないことを、誰も説明してくれなかった」
「そのうち、何がわからないかが、わからなくなった」
「授業がわからないことだらけで、つまらなくなった」
「つまらない授業は、おもしろくない」
「おもしろくない勉強よりは、ゲームやYOU-TUBEのほうが楽しい」
「楽しい事に気を取られていたら、勉強する時間が無くなった」
「だから、勉強なんてしない!」
こんな順番で、自分が気付かないうちに
「学習」から、興味が遠のいてゆくようです。
学習塾では、こうした生徒の心の動きにまで踏み込んでくれません。
あくまでも、学校授業の復習を主にした補完だったり、
進学を目標にした、教科別の習熟度強化です。
だから、「勉強嫌い」が治るという事は期待できません。
無理やり学習環境を与えても、
そもそもが「おもしろくないこと」に、興味は湧きません。
学習するのは、いろいろな知識を得る手段です。
そう考えると、「あ”っ!わかった!!」
という体験を、増やしてあげるほうが、
間接的ではあるけれれど、はるかに効果的です。
まず、「言葉」から始めてください。
全ての出来事は、「言葉」で書かれています。
本を読みましょう。
興味を持ちそうなら、どんな内容でもいいです。
本を読むのが嫌いなら、お話しの導入だけ伝え、
「あとは、この本に書いてある」
というような、誘導方法を考えてください。
保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
勉強嫌いな子どもに、無理やり「勉強しなさい!」と言っても
反感を買うだけです。
むしろ、じっくり構えて「わからないこと」を見つけてあげてください。
どうやって興味を持たせられるかは、皆さんの腕次第です。
この時期に、しっかりと、「わからない事」に立ち向かせてください。
それが、学習内容の理解への早道です。
一番生徒に近い存在である皆さんは、
しっかりと関係性が成立していると思います。
良い相談相手として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。
15.FEB.2023.ARAI