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中学校での勉強について

最初に質問!

 正直言って 今 勉強が好きじゃないっていう生徒は手をあげてみてください。
 そう そうした生徒に向けての文章です。

 中学校に入ると 勉強の様子が変わるでしょう。

 小学校だと 音楽と美術以外は 担任の先生が教えていたと思いますが
 中学校は 教科ごとに専門の先生が教えに来てくれます。
 そして 小学校の時よりは教えるスピードが速くなってきます。

 小学校の時は 授業中に教科書を読み 先生が黒板に書いてくれる内容をしっかりノートに写せば なんとなく授業がわかっていたと思います。
だけど 中学校で小学校と同じやり方をしていると そのうち 授業がわからなくなります。

 それは勉強の目的が違っているからなんです。

 別の方向から考えてみましょう。
 小学校と中学校は義務教育と言われ 日本に住んでいると 保護者は必ずこの範囲の普通教育を受けさせなければいけないと 定められています。つまり 皆さんは学校での教育を 必ず受けなければいけないということです。

 だけど どうして小学校と中学校に分かれているんでしょう?
 小学校ではこれから一生続く「学習」に対する気持ちを育てる事が目的であるのに対し 中学校では「考える力」をつけることを目的としているからです。
 しかも小学生は 先生の教えてくれる事に ついてゆけばいいのに対し 中学生には「自分で考え」「自分で見つけ」「自分で学ぶ」ことが 求められます。
 言い方を変えると「自学自習」ということです。

 だから 教え方も変わってきて 授業時間の中では 今日学ぶべきことの解説が中心となるので 何を説明されているのかがわからなと その授業を受けていても おもしろくありません。
 おもしろくない授業を受けていると しだいに授業そのものがつまらなくなり その科目が嫌いになってしまいます。しまいに 勉強が嫌いになってしまいます。

 じゃあ どうしたらいいんでしょうか?

 中学校で大切なことは 次の三つです。
①何がわからないかを はっきりさせる。
②先生の解説をしっかり聞き わからなかったことを きちんとメモする。
③メモしただけだと 忘れるので もう一度読み直す。

 つまり
①前の日に 明日やる教科の教科書を開いて わからない所にアンダーラインをひいておく。
 ⇒予習です。
②授業時間の中で 先生の説明が アンダーラインのところに来たら しっかりメモする。
 ⇒授業の学習です。
③家に帰ってから 今日受けた説明がしっかりわかっているか確認する。
 ⇒復習です。

 ここで 残念なお知らせが あります。

 せっかく覚えても 少しづつ忘れるのが人間なんです。だって 毎日の一つ一つの出来事を 全部覚えてたら きっといやになっちゃうから 頭の中は適当に忘れるようになっているんです。
 で せっかく覚えたこと これを「短期記憶」といいます。

 自分の名前とか どこに住んでいるのかといった とても大切な事は忘れませんよね。
 それは 頭の中で繰り返し繰り返し考えているからで「長期記憶」といいます。
 ほら 掛け算の九九なんか 覚えるのにとても苦労したけど 今ならスラスラ言えるでしょう。
 
 勉強した内容も同じように 毎日確認するだけでなく 三日たった時にもう一度見直したり 一週間たった時に また見直すということを続けると 忘れなくなります。

 ここまでは 勉強の仕方の話でした。

15 MAR.2021.ARAI