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不登校の生徒との一年の続き


 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて119回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて116回目です。

 先週からの続きです。

昨日、今週の学習支援があり不登校生徒がやってきました。
定刻から遅れること20分。
と言っても、毎回ほぼ同時刻に現れるのであまり心配していません。
少し前に聞いたら、「駄菓子屋さんによって来る」と言ってました。
どうやら今日も駄菓子屋さんに寄っていたようで、
新聞紙の袋からシガレットキャンデーとロリポップキャンデー登場。

さてどう出るのか…
あれれっ??リュックからワークブックと筆箱と出して
「教科書が学校にあるから」と備え付け品を借用。
いきなりで、びっくり。
科学の課題で「水溶液と電気分解」を考え始めました。

一年間、本人の意思に任せていたけれど、
年度末に3回位、学内試験の問題用紙を持ってきたのが
「学習」に関連する行動でしたが、それが予備行動だったとは…

ワークブックを開き、よくわからない言葉や意味を
教科書で探しながら、二時間じっくりと学習していました。
その間、私は手持ちの学習資料を開き
なんとなく用語の意味を伝えながら伴走。

終わってみての感想ですが、
実験ベースの知識を文字だけで追いかけると
どうしても個々の現象の理解に終始してしまい
それらが意味している電気分解で得られる陽極と陰極の関連や
電極で析出する物質に共通する性質などといった概念をうまく伝えられず、
この部分が、学習上のシコリとして残ってしまいました。

学習を進めるうえでの、新たな問題点が見つかった二時間でした。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 

 不登校で抱える大きな問題点は、
個々の事象や言葉などはある程度解説できますが
そうした物事の集合体としての知識とか
存在理由・原理原則が上手に解説できません。
もっとも、これは私の理解度に依存する部分が多いので
伴走者の特質により解決できることのような気がしています。
学際的知識を目指してゆきたいです。
 一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


14.JUNE.2023.ARAI