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散文 下手な私なんて

私は動揺している。日々の暮らしの疲れが取れない。心臓より上の胸が痛い。苦しい。思考が暗くなっているようで、何も考えれていない。
命は一瞬で尽きていく。
なのに、私は無駄な時間を過ごしている。
既読がつかないのも、既読が着いてるのに返事が来ないのも両方とも怖くて仕方がない。そんなこと平気な人間だったはずなのに、私はどうしてもどうしても、何か悪いことが起こっているのでは、と考えてしまうんだ。
悪いことを考えておかねば、傷つくことになる。だから考えて、対策して、心を保護する。
けれどそれは自分を守れる方法じゃないの。
そんなことずっと前から知っている。
でも、それよりもずっと前から習慣になってしまったことだから、私はそれを辞められない。
ただただ、得体の知れない恐怖に立ち向かう。
誰かの声を聞きたくて、でも、その相手との関係を作るのが難しい。生きているのなんて家を建てるのと同じだ。いずれ価値の無くなるものを、丁寧に作り上げるふり。愛情は一過性。
生命は途切れては、新しく作り直す。
私の胸の落ち着かなさは、どうにもならない。他人と関わっている限り消え去ることがない。何でこんなことになってしまったのか。
もっと生きるのが上手ければ。
私が気になることは、向こうにとっては普通のことで指摘する私なんてうざったい人間。
誰にも相手にして貰えない。
そう思う。
そう思える。
私は誰とも仲良くなんかできない。
人に求めることが多すぎる。
誰にも何も求めてないつもり、つもりの顔をしてるのがダメなんだ。生きているのに死んだふりをしているようなもの。
無意味なのに、それを手放すことが出来ない。
ほら、またあいつは笑った。
私の心は、満たされない。満たされることも無くただ、笑う。
笑っていれば許される。
許されたい。
誰に?
誰でもないのさ、雨が降り出す。
シートは暖かいのに、生命は儚いのに、私は永遠に生きる気でいる。早く死にたいと思いながら。
なんて無駄なことだろう。
早く楽になりたい。

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