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失敗を許せるスペースを目指して

5年ぐらい前にセミナーがあって、懇親会まで参加したことがある。その懇親会の席で、私はあんまり会話をしなかったのですが、唯一こんなことをぼそっと言ったことを覚えている。

「失敗しても大丈夫って場所が必要ですよね・・・」

その頃から私はコワーキングスペースを開きたいと言って動いていた時期だったのですが、実際に初めてコワーキングスペースに行ったときに感じたことでもあったりする。安い料金設定にしていたスペースで、なぜそこまで安いのかとオーナーさんに聞いたとき、その理由の一つにスペースの中でイベントなりセミナーなりビジネスサービスを始めたとして失敗しても損害を少なくするためと答えていた。(ひとつカラクリ的な事を付け加えると、「レンタル(貸借)」と「シェア(共有)」の違いがあって、「レンタル」だと他の利用者を排除して利用するため価格が高くなるが、「シェア」だと他の利用者とも協力し合いながら利用するため価格は安くなるという発想だというのもあるので、その考え方の違いからも安くしているという事を答えていた)その影響もあって、現在のコワーキングスペースもりおかでも、1時間200円~・1ヶ月借りるにしても1万円~・セミナーやイベントを開催するにしても1回3時間1500円~という、比較的安めの料金設定を踏襲している。

私はコワーキングスペースという観点から、ビジネスなり個人や団体のプロジェクトなり、いくらでもチャレンジしていくらでも失敗しても大丈夫という場所を提供しようと考えているが、特にコワーキングスペースでなければいけないとまでは考えているわけではない。ただ相性はいいと思うだけである。でも何かを始めたいという人に対して、それが失敗したときに金銭的にも社会的にも信頼としても損害は小さくいくら失敗しても大丈夫という機能というか評価をされる場所は、世界各地に1ヶ所は確保していかなければならないと常に思うし、その信念に従って動く人間であり続けたい。

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