見出し画像

一歩踏み出すことで広がる世界➁|もがいた先に気付いたこと!!🐄

今まで少ない水で洗髪の爽快感を提供する『YUAGARI(ユアガリ)』の開発について色々投稿してきました。今回は進歩が著しく、これからの成長分野である宇宙旅行や、月火星移住におけるQOL(生活の質)の向上について『YUAGARI』の可能性を探索をしてきた新規事業室のメンバーから体験談をお伝えさせて頂きます!(いつもの投稿者は今回休憩致します!)

宇宙と牛乳石鹸。。。一見関係なさそうな感じですが、一歩踏み出したことでどのように世界が広がったのか!?

不思議なご縁の繋がりや、私の「もがきっぷり」を見ていただき、少しでも共感していただければ幸いです 🐄少し長いですがお付き合いください!

今回の投稿者が過去に投稿した記事になります!
↓ ↓ ↓


1.久々に連絡が来た

とあるセミナーで知り合い、コロナ前に会ったきりだった方から約3年ぶりに連絡が来ました。普段そういったセミナー等で業界が違う方と名刺交換しても、なかなか関係が継続しないことが多いです。

しかしこの方とは不思議とお互いに忘れかけていた時に連絡があり、細く長く繋がっていました。

連絡の内容は現在の仕事の状況など情報交換しようということで、オンラインでミーティングを実施することになりました。

その時の話の流れで「私達の取組や当社の理解を深めて頂きたいので、一度大阪の工場見学に来ていただけませんか?」とお誘いしたところ、後日、その方はスケジュールを調整して来ていただけることになりました。

工場見学へ
当社の大阪にある工場で石けんやボディソープの製造工程や歴史資料館など見学していただいた後に、私達新規事業室が取組んでいるYUAGARIの概要やプロトタイプを見ていただきました。

3年ぶりに連絡をいただいた方は宇宙関連のお仕事をされています。以下その方を「宇宙の人」と称します笑私達のYUAGARIの取組みを聞いた後、「宇宙ステーションでの清潔の課題解決になるかも」とおっしゃっていました。

宇宙ステーションでの清潔の課題解決、、、

以前から関心はあり、いつか宇宙へ届けられる様になったらいいなぁと思ったことはありました。しかし、今は「お風呂に一人で入る事が困難な高齢者」「災害時の衛生事情」などのヒアリングや検証を続けている。

その私達にとっては「宇宙」の事情を聞いても、まだまだ考えることではない遠いお話のような気がしていました。

工場見学に来ていただいた宇宙の人と!

2.宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster2023」

工場見学も終わってまたいつもの業務がはじまり、新規事業のターゲットへのヒアリングや解決策の検証を進めていたところ、改めて「宇宙の人」から連絡がありました。

こんなビジネスコンテストがあるから応募してみたらどう?ということで教えて頂いたのが、

「宇宙」を活用したビジネスコンテスト。それがS-Booster2023です。

S-Boosterは、国内およびアジア・オセアニア地域のベンチャー、異業種の企業、個人等、事業化を目指す方を対象とする「宇宙」を活用したビジネスアイデアコンテストです。

優れたアイデアについては、専門家によるメンタリング(経営面での助言等)を通じて、その事業化を支援していただけます。

そして、最終選抜会では投資家や事業会社等の前でビジネスアイデアについての発表を行います。

スポンサー企業を見てもそうそうたる大企業ばかり。過去の受賞者のビジネスプランも宇宙ど真ん中で取組まれているチームが多かったので私達はコンテストに応募すること自体、恐れ多いと感じてしまいました。

ただ、、「こんなこと」があるのかと。
というか「こういうこと」がたまに起こる。。。

もう少し後でやろうかなと思っていたことがいきなり目の前に現れる。お前はどっちを選ぶのか?見えない「何か」に試されているような感覚。とっさに頭の中で「やらない理由カード」をとって並べようとしている。

やらない理由カード一覧
まだ応募は時期尚早ではないか?
・アイデアの段階でエントリーするのか?
・今の仕事が落ち着てからでいいんじゃね?
・どうせ落ちるし時間の無駄ちゃうんか?
・社内で反対されるに違いない などなど

ほっておいたらいくらでも溢れてくる「やらない理由」。一方、ワクワク・ソワソワしている「やってみたらどうなるんやろうカード」も頭の片隅で見え隠れして少しずつ浮かび上がりたそうにしています。

さぁどっちを取りにいくか?

「やるか」「やらないか」どちらに一歩踏み出すか

3.エントリーする

ビジネスコンテストやアクセレータープログラムに応募しようとする時にまず頭の中によぎる「まだ応募は時期尚早ではないか」という言葉。それでも一歩踏み出してみたい時に私がとる行動は、

➀応募用紙の基本情報を埋める
まずは応募用紙にある基本情報を埋めてみます。その後記入事項にある事業概要や解決したい課題、顧客は誰か、何故自分達がやるのかなど記入出来るところから埋めていきます。

今取組んでいる事業の整理にもなるし、ビジネスコンテストに求められている内容との整合性も確認出来る為、とりあえず書いてみる。

どうしても書けなかったり、やっぱり違うと思うこともありますが、ある程度用紙が埋まってくると応募してみたくなっちゃいます!

➁人に話す
踏み出した方がいいか悩んだときは人に話してみるようにしています。自分が何故やりたくなったかを整理して話すことで本当にやりたいのか自分の気持ちを確認することが出来ます。

会社の席の隣や向かいに座っている部内のメンバーに「〇〇をしようと思っている」と話してみます。すると話を聞いてくれて、背中を一押ししてくれます。押してくれる人が周りにいる事も大切で、仲間に恵まれていると実感しています。

ワクワクしている自分に話しかける🐄
「牛乳石鹸が宇宙と繋がったらどうなるんだろう」
「自分が踏み出す事で新たな発見があるかもしれない」など自分がワクワクしていることを客観的に理解したいと思った時にすることは、

「お前、どうやらワクワクしてるみたいやぞ」と自分に話かけるようにしてます。変な奴ですね笑。

そして「宇宙」という言葉の響きに夢や可能性を感じながら、私達の事業のミッションを実現する先に「宇宙」があることを認識し、「繋げてしまう」ようにしています。

また、何事もご縁だと考えるようにしていて、3年ぶりに再会した「宇宙の人」が自分の取組みをみてそんなアイデアや情報を届けてくれたことには「今、このタイミングで踏み出すべき!」というサインのはずだと。

なので時期尚早などの「やらない理由」は周りが勝手に言ってきたり、勝手に評価したりすることなので自分の行動を阻害する要因として捉えず、気にしないようにしてます。

応募用紙提出(6月12日)
、踏み出したことで新たな出会いや今までになかった視点や気づきが必ずあるので、上記の➀~➂の行動と「不思議なご縁や繋がり」を大切にして、S-Booster2023の応募用紙に記入し、6月12日〆切ギリギリに応募しました。

4.一次・二次審査、、、、最終選抜会

エントリーから最終選抜会までの流れ
4月7日〜6月12日 応募〆切
7月上旬    一次審査(書類)
7月下旬    二次審査(ピッチ※短く端的なプレゼンテーション)
8月~11月  プログラム期間中、ファイナリストに対してメンタリング
11月16日 最終選抜会

一次審査(7月上旬)
応募〆切から少し日がたった頃、事務局からメールが届きました。本文には「一次審査通過」という文字がありました。

メールを待っている間はとても不安だったので、喜びと驚きの感情が入り混じった複雑な心境でした。また書類審査の評価のコメントは厳しい内容だったので、次の二次審査はかなり厳しい状況になるだろうと思いました。

宇宙ステーション内での宇宙飛行士の状況や生活環境などまだまだ自分の知識が乏しく、課題や解決策についてヒアリングが必要だというこれから「取組むべき課題」が明確になりました。

二次審査(7月下旬)
二次審査はリアル会場で5分間のピッチ(短く端的なプレゼンテーション)になります。多くの人前でピッチするので控室ではずっと緊張していました。

私達の達成したいビジョンや革新性、実現性、社会に対するインパクトなど強調してお話させて頂きました。自分の想いや現時点の課題などきちんと伝えることが出来たと思います。

お風呂の新しいライフスタイルを創造します!

後日、「二次審査通過」の連絡が届きました!自分がファイナリストとして
最終選抜会に参加する!身の引き締まる想いと、新たな可能性を探索する道が開けた感じがしました。

一歩踏み出して応募していなければ掴むことができない機会!相談に乗ってくれていた友人や部内のメンバーはとても喜んでくれました。

5.メンタリング(プログラム期間中)

二次審査を通過した14チームに対し、ご支援いただけるメンター(事業化やピッチに向けたアドバイス)が伴走で支援して頂けます。

11月の最終選抜会に向けてどんなスケジュールで取組んでいくか、この取組のゴール設定をどこにするかなど親身になって相談に乗ってくれます。

私達はもっと宇宙ステーションの課題を理解する必要があると感じていたので、宇宙飛行士や宇宙の業界の方にヒアリングをしていくことにしました。

6.ヒアリングして気付いた事

まずは顧客の課題は何か、自分達の解決策の場合どんな問題があるのかを知る活動を進めていこうと思いました。その為には宇宙の業界の方にヒアリングするしかない。

宇宙のパーソナルケアの状況を理解する為、メンターやS-Boosterのスポンサーの方を事務局に紹介していただきヒアリングを実施しました。

また、宇宙関連のワークショップに参加したり、イベントに突撃してプレゼンしてお声掛けしていただいたり、色んな繋がりでヒアリングすることができました。

行動していく中で、
「ヒアリングの目的を明確にすること」や、「紹介の紹介の紹介までいくと会いたい人に会えること」、「助けてほしいことを発信するとサポートしてくださる方が現れる」など、この期間は多くの気付きや学びと共に、本当にたくさんの方々にサポートしていただきました。

7.ピッチ練習

最終選抜会に選ばれたファイナリスト14チームはリアルの会場で5分間のピッチ(短く端的なプレゼンテーション)と審査員から5分間の質問があります。何回かビジネスコンテストに出場してピッチしたことはあるけれど、話し方に感情をのせたり、抑揚つけたり、人前で話すのがとても苦手です。

練習でも「歩いたり、身振り手振りをつけながら話してください」と言われると、体と口をどう動かして良いか分からなくなってしまったり、話す内容を忘れてしまったりしました。

ヤバイ。。。これはもっと練習するしかない!

それからはひたすらピッチの練習!まず時間内に発表出来るか?聞きづらい点や分かりづらい内容はないか?ひとまず質より量をこなすしかない。

130回くらいまでは書いたけどその後もひたすら練習

私達の事業内容や想いをどの様にすれば伝えることが出来るのか?

プログラム期間中に伴走していただいているメンターや社内の人にも壁打ちさせてもらって少しずつ改善していきました。

ピッチしているところを動画をとったり、録音して確認する。通勤している時やお風呂に入るとき、寝る時、車の中など頭の中にずっとスライドが浮かんでいる。

その為、眠りが浅い日が続いてしまいました。睡眠しないとピッチの内容が頭にはいってこないので今後気をつけようと思います。

8.いざ最終選抜会

日本橋三井ホール。広いし、、緊張しそう

まだまだ先かと思っていた11月16日、最終選抜会当日を迎えました。

東京日本橋三井ホール、、
こんな大きな会場でピッチするのは初めてで会場の雰囲気に飲まれそうでした。というか飲まれていました笑。

控え室で自分の順番が来るのを待つ。14チーム中、13番目の発表の為、待ち時間が長い。順番を待っている時、ファイナリスト同士でお話してもソワソワして内容が頭に入ってこない。

今まで練習してきたんだから緊張しなくてもいいと自分に言い聞かせて、深呼吸したり、控室の廊下をウロウロ歩きながらピッチの練習しても全然緊張がほぐれない。控室の鏡を見ると寝不足でクマが出来、引きつっている顔が写る。 

控室到着直後に撮影。ずっとソワソワしてました。

今振り返ったら何故あそこまで自分を追い込んで緊張したのかって思うのですが、その時はまったく余裕がなかったです。

次々にファイナリストのピッチが終了し、どんどん出番が近づいてくる。。。

あっという間に自分の前の方のピッチがはじまりました。

私は舞台袖で待機しながら気持ちを落ち着かせようと深呼吸したり、ストレッチしたりしますが足元がフワフワしている。前の方が審査員からの質疑応答がはじまる。

もうすぐ自分の出番、、、拍手が鳴り止み、司会者の方が次は「牛乳石鹸共進社株式会社」と読み上げようとしている、スタッフの方からスライドを動かすリモコンを受け取り、

自分の番が来て、舞台袖から気持ちを抑えながら舞台へ上がりました。

司会者の方がピッチの前に私達の事業概要を説明している間、観客席を見渡すと、部内メンバーや社員の人が会場にまで応援に駆けつけてくれて、手を振っているのが見えました。

またヒアリングに協力して頂いた方、メンターの方など知っている方々が観客席でうなずいてくれていたり、胸の前で手を組みながら見てくれていたり、今まで関わってきた方が応援してくれている。

舞台に立った時に改めて自分は一人で取組んできた訳ではなかったことに気づき、ピッチの最中はほとんど緊張せずにプレゼンすることが出来ました。これがチームで取組んでいくことや仲間を増やしていくことの大切さなんだなと実感しました。

9.これから

他のチームの方々とはプログラム期間中ワークショップをすることはあったのですが具体的にどんな事業でどんなピッチ資料か知る機会がありませんでした。どのチームの発表も素晴らしい内容でした。(当日は緊張して見られなかったので、後日動画で拝見しました)

私達の結果はなんと、スポンサー賞(ANAホールディングス株式会社)を頂くことが出来ました!!

ANAホールディングス株式会社のS-Booster2023における提示テーマは「宇宙から変える地球の旅。空の旅に新たなワクワクを」には関心があり、何かご一緒に取組が出来ればと思っていたので、表彰で呼ばれた時はとても嬉しかったです。受賞後もご連絡頂き、今後ご一緒出来ることを探索していこうと思います。

スポンサー賞(ANAホールディングス株式会社)受賞することができました!

宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster」はメンターの方々やSPACETIDEの方、事務局のサポートが本当に手厚く、壁打ちや情報収集、ネットワーキングなど3ヶ月以上にわたり親身になって相談に乗って頂けたのは本当にありがたかったです。メンターやファイナリストの方々との関係性は今後も繋がっていければと思います。

10.踏み出して苦しんで緊張してもがいた先に

ピッチ終了して皆ホッとしている

全員のピッチが終了し、審査員の方々が退席して審査中の間、スペシャルセッションが始まりました。

その中の質問の一つ
「S-Boosterで一番変わったこと」の質問の回答に私は迷わず

「一歩踏み出す」

って書きました。ずっと自分に言い聞かせていた言葉です。

私はもともと石橋を叩いて渡るどころか割ってしまうくらい慎重で、未知の領域に踏み出す勇気がない性格だと自覚しています。

それでも社内では事業の新たな柱を作る為に新規事業を担当しています。ですので、自身の使命として、「皆が諦めそう」、「大変そうだな」、「どうせ無理」だと感じそうなところへ「一歩踏み出してみる」ことが本当に大切なことだと思っています。

「踏み出してみる」ということは自分達の道を自ら作っていくことを選択するということで、誰にも邪魔できない特権なんだと感じました。

「やっぱりやらなければよかった・・・」とか、「何でこんなにしんどい事を選んだんやろう」とか途中思うことはありますが、そのつらくもがいている過程を振りかえってみると自分が成長する為に必要な時間だったんだと今は実感する事が出来ます。

新しい事に挑戦する時はしんどかったりツラかったり、悩んだりします。

しかし、その状態こそが「正常」で、それに向き合い行動して解決していくことが「成長」に繋がるんだなと思いました。

まだ先の取組かなと思っていた宇宙業界に一歩踏み込んでみたら産業が新しく生まれそうなワクワクする感覚や不確かなものを自分達で道を切り開いていく感じがあります。

宇宙ビジネス界隈の方々は正に新たな常識を作っていく新事業に取組まれていてとても刺激になりました。

お風呂に入る事が困難な方のソリューションとしてはじまった『YUAGARIプロジェクト』。

S-Booster2023に参加してみて、私達の取組の先に宇宙旅行や、月・火星移住のQOL(生活の質)向上に貢献出来るプロダクトを必ず提供したいという気持ちがより強くなりました。

これから実現に向けて、新たな気持ちでスタートします。

私達、新規事業室のミッション

『いつでもどこでも心地よい清潔を届ける』にコミットしていく為、発信と一歩踏み出す事をやっていきます。引き続きよろしくお願い致します。

これからも牛乳石鹸新規事業室の活動を赤裸々に投稿してまいります!お楽しみに!!!🐄🧼長文にお付き合いいただきありがとうございました!!

不思議なご縁の「宇宙の人」と記念写真🐄

この記事が参加している募集