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スタッフインタビュー企画、始めます!<第1回>

こんにちは。今月で、COVID-19多言語支援プロジェクトが活動を開始してから1年半を迎えました!本プロジェクトにご協力いただいているボランティアの皆様、関心をお寄せいただいている皆様、いつもありがとうございます。

本プロジェクト最大の目標は、新型コロナウイルスに関する情報を多言語で発信することです。これに加え、多文化共生社会実現のため、多言語発信について議論を起こす/担い手を増やすことも目指しています。プロジェクトの目標については、以下の記事もご覧ください。

そのためにはまず、私たちの活動経験を広く発信していくことが大切だと考えます。

そこで新たな試みとして、本プロジェクトの活動や、私達が目指す「多文化共生社会」についてスタッフに話を聞く、インタビュー企画を始めます!
本プロジェクトの理念に共感し、ボランティアとして参加している人が、どのような想いで活動しているか、「多文化共生」「多言語発信」にどのような想いを持っているかをお伝えしていきます。

第1回は、プロジェクト代表の 岡本さわこ に話を聞きます。

本プロジェクトの代表として、どのような思いで活動しているのでしょうか。

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↑インタビューの様子
右:岡本さん(東京外国語大学国際日本学部3年、代表・広報担当)
左:インタビュー担当:本プロジェクトアウトプットチームリーダー

代表と広報のお仕事

ー岡本さんは代表と広報を担当していますが、どんなお仕事をしていますか?

代表のお仕事は、週に1度のリーダーチームのミーティングの開催、ミーティングで共有するニュース集め、外部とのメールのやり取りです。

広報のお仕事としては、緊急事態宣言が発令される度にTwitterで多言語で発信をしたり、毎週コロナ関連のニュースを1、2つピックアップして発信したりしています。COVID-19多言語情報ポータルで記事が更新されると、SNSでそのお知らせもしています。
最近はInstagramも始め、多文化共生社会実現に向けた啓発活動をする予定です。

ー広報というと、情報の正確性への配慮がかなり重要になりますよね。

そうですね。緊急事態宣言の多言語発信や、ニュースのピックアップ発信を最近始めたのですが、まだわかってないこと、確定していないことの線引きが難しいです。発信の際にダブルチェック体制を取っているとはいえ、「~が発令される予定」や「~かもしれない」などの曖昧な情報には気をつけています。

ー広報ならではの難しさですよね。でもその分やりがいもありますか?

やりがいは、SNSで発信をすると数字で反応が見られることですね。Instagramでの発信も、私自身が個人的に好きな活動なので、楽しくやらせてもらっています!

活動を始めたきっかけ

ー岡本さんは1年前から活動していますが、どんなきっかけで参加したんですか?

同じ学部の子からプロジェクトの話を聞いたのがきっかけです。
正直その話を聞くまで、外国人の方がコロナ禍で情報獲得に困難を抱えているという問題に思いが至っていませんでした。私自身、留学生や外国人の先生が身の周りにいる環境であるにも関わらず、その問題を意識していなかったことにショックを受け、このプロジェクトに参加しました。

もともとテレビ局でインタビューの通訳のアルバイトをしていた経験があったので、翻訳チームに応募しましたが、インターンシップでの経験を買われ、広報のお仕事を担当することになりました。

多文化共生への道のり「このプロジェクトがいらなくなるのが理想」

ー多文化共生という目標について、どう思いますか?現状、コロナ禍で情報獲得に困難を抱える在日外国人は少なくないかと思いますが...

今はやはりコロナ禍で、公的機関が多言語対応を進める余裕がまだないと思う一方で、そこが動かないと多文化共生を実現することは難しいとも思います。私達はボランティアという形で多言語支援活動をしてはいますが、それがいらなくなるのが理想だと思います。

私達は現在14言語での発信をしていますが、そこまでではなくても、各地域の外国語話者の数に応じて、必要とされている言語への対応が進んでほしいです。

ー通訳アルバイトの経験からも、やはり多文化共生への道のりは長いと感じますか?

そう思うことはあります。例えば、多言語対応の身近な話で言うと、義務教育で英語自体は学んでいるのにも関わらず、外国人の方と英語で話してみることにまだ抵抗を感じる人が多いと感じますね。完璧に英語を話せる必要はないから、「やってみよう」の精神で話してみる人が増え、もっと英語の言語障壁がなくなったら良いと思います。

ー岡本さん自身はそこの壁はどうやって乗り越えましたか?

もともと英語は得意だという気持ちがありましたが、外大で話す機会が増えたことは大きいですね。それまでは読み書きだけだったのに、聞く話すがかなり増えたので。私の学部には日本語が母語ではない学生が多かったので、英語を使わざるを得ず、「いけるんじゃないか」という勢いで話していくうちに話し慣れるようになりました。

ー今後このプロジェクトをどのような方向に進めたいですか?

理想としては、私たちのようなボランティア団体がいなくなることがゴールだと思います。公的機関や企業の方が多言語支援という意味では私達よりもずっと影響力が大きいので。

在日外国人の数が増える今、多文化共生なしには物事を進められないのは事実だと思います。今私達はボランティアという、ある意味「慈善活動」という形で活動をしていますが、多言語対応がビジネスの一環として公的機関や企業に担われている状態が理想なのではないでしょうか。そのためにも私は、代表や広報のお仕事を通して私達の活動を外に発信していく活動に尽力したいです。

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私たち「COVID-19 多言語支援プロジェクト」は、14言語で新型コロナウイルスに関する情報を発信しています。

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メール:covid19.multilingual.jp@gmail.com
宛先:COVID-19 多言語支援プロジェクト
代表 岡本さわこ



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