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スタッフインタビュー<第2回>

こんにちは。本プロジェクトにご協力いただいているボランティアの皆様、関心をお寄せいただいている皆様、いつもありがとうございます。

本プロジェクト最大の目標は、新型コロナウイルスに関する情報を多言語で発信することです。これに加え、多文化共生社会実現のため、多言語発信について議論を起こす/担い手を増やすことも目指しています。プロジェクトの目標については、以下の記事もご覧ください。

そのためにはまず、私たちの活動経験を広く発信していくことが大切だと考えます。

そこで新たな試みとして、本プロジェクトの活動や、私達が目指す「多文化共生社会」についてスタッフに話を聞く、インタビュー企画を行っています!
本プロジェクトの理念に共感し、ボランティアとして参加している人が、どのような想いで活動しているか、「多文化共生」「多言語発信」にどのような想いを持っているかをお伝えしていきます。

第2回は、アウトプットチーム統括兼啓発担当の久留須健一郎さんに話を聞きます。

くるすさん 松倉さん

↑インタビューの様子
右:久留須さん(東京外国語大学大学院総合国際学研究科修士2年)
左:インタビュー担当(本プロジェクトアウトプットチームリーダー)

アウトプットチーム統括、啓発活動

ーアウトプットチーム統括と啓発担当として、どんなお仕事をしていますか?

アウトプットチームリーダー(*1)として、もともとは全13言語チームのうち約半分のチームを統括していました。プロジェクトの体制変更に伴い、各チームが同じ方向性を保って翻訳ができるよう、今は全チームの状況を見る役割を担っています。インプットチーム(*2)との連絡や、情報更新の確認など、他チームとの連携を意識した活動ができるようにすることも役割の1つです。

啓発担当としては、これまで、1年半にわたる活動を広く発信することができていなかったことから、プロジェクト外部への発信にも注力できるように働きかけています。

*1アウトプットチーム:日本語原稿の翻訳を担当する各言語チームの総称。
*2インプットチーム:翻訳の元となる日本語原稿を作成するチーム。


ー多くのチームをまとめる中で苦労したことはありますか?
 
このプロジェクトはボランティアとしてやっており、多様な方に参加していただいているので、チームによって状況が違います。翻訳がすぐに終わるところもあれば、そうでないところもあります。いかに皆さんに最大限力を発揮してもらえるかというのは大変ではありますが、やりがいでもあります。

活動を始めたきっかけ

ープロジェクトに参加したきっかけを教えてください。
 
はじめはタガログ語の翻訳担当として参加しました。これまでフィリピン語(タガログ語)を専門に学んできた中で、フィリピンルーツの子供たちと関わった経験があり、多言語支援に関心があったことから参加を決めました。
何かを動かしていく活動が好きで得意という自覚もあったので、運営にも携わりたいと思い、第1期から2期への移行時(2020年8月)にリーダーチームに加わりました。

多文化共生社会の実現に向けて「全ての人が快適に暮らせるように」

ー多文化共生という言葉を耳にすることが多くなりました。多文化共生社会の実現について、どう思いますか? 
 
多言語での情報が普遍的に得られるようになってほしいと思っています。しかし現状では、その可否は、住んでいる場所・自治体がどれだけノウハウやリソースを持っているかに依存しています。住んでいる場所に左右されずに全ての人が快適に暮らせる環境をつくれるよう、この活動を通して、多言語支援を行う意義をもっと広めていきたいと思います。

プロジェクトの今後

ー今後プロジェクトを通してどんなことを実現させたいですか?

この活動に携わって1年半になる中で、果たして「翻訳して多言語支援をする」ということをボランティアが担っていて良いのか、常に疑問に感じています。本プロジェクトに限らず、通訳・翻訳という行為をボランティアで行うことへの批判も耳にしますし、外国語を習得して活かすことが簡単ではないということは、私自身の経験からも重々理解しています。ですから本来、多言語発信はある程度の待遇を受けながら行うべきだと思います。それを実現するため、またそれが可能な社会をつくるために、多言語での発信がどのぐらい大切なのか知ってもらう必要があります。我々がどうやってこの活動をやってきたのか、どういうプロセスで発信しているのか知ってもらうことが目標です。

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代表 岡本さわこ

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