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スタッフインタビュー<第4回>

こんにちは。本プロジェクトにご協力いただいているボランティアの皆様、関心をお寄せいただいている皆様、いつもありがとうございます。

本プロジェクト最大の目標は、新型コロナウイルスに関する情報を多言語で発信することです。これに加え、多文化共生社会実現のため、多言語発信について議論を起こす/担い手を増やすことも目指しています。プロジェクトの目標については、以下の記事もご覧ください。

そのためにはまず、私たちの活動経験を広く発信していくことが大切だと考えます。

そこで新たな試みとして、本プロジェクトの活動や、私達が目指す「多文化共生社会」についてスタッフに話を聞く、インタビュー企画を行っています!
本プロジェクトの理念に共感し、ボランティアとして参加している人が、どのような想いで活動しているか、「多文化共生」「多言語発信」にどのような想いを持っているかをお伝えしていきます。

第4回は、英語翻訳担当の方に話を聞きます。プロジェクトや多文化共生についてどのような想いを持って活動されているのでしょうか。

第4回

↑インタビューの様子
左:英語翻訳担当スタッフ
右:本プロジェクトアウトプットチームリーダー

大学生活や英語の勉強について


ーはじめに自己紹介をお願いします。

東京外国語大学大学院修士2年に在学中で、通訳や翻訳について学んでいます。このプロジェクトでは英語の翻訳担当として活動しています。

ー現在、大学院で通訳と翻訳を学んでいるとのことですが、学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

大学2年の時に通訳の授業を受けて面白いと思ったのがきっかけです。私が通っていた大学は3年時に専攻を決めるカリキュラムになっていたので、そのときに通訳を専攻として選びました。

ー大学1,2年の時はどんなことを学んだのですか?

文系、理系分野どちらの授業も取ることができましたが、私は文系なので社会学や教育社会学の授業を受けました。特に教育社会学は3年生になってからも副専攻として学び続けていました。

ー長期留学はせず日本で英語を学んできたとのことですが、具体的にどのような学習をしていたのですか?

大学では周りに帰国子女が多い環境の中勉強していました。英語で開講されている授業を多く取って、留学生と一緒に授業を受けました。英語で映画を見たり、音楽を聞いたり、本を読んだりもしていました。

プロジェクトに対する想い


ーどのようなことがきっかけで本プロジェクトを知り、参加しようと思ったのですか

修士1年の時に、大学院でお世話になっている先生が紹介してくださったのがきっかけです。授業が全てオンラインという状況だったので、今できることをしようと思って参加しました。

ーコロナに関する記事を翻訳するにあたって、表現や単語など難しい点があると思います。翻訳の中で大変だったことを教えてください。

公的な文章は日本語が母語の私たちでもわかりにくい部分があると思います。日本語をそのまま英語に翻訳しても伝わらないので、直訳でどこまで通じるのかというのが難しいところです。専門用語をどのように統一して翻訳するかということも難しいと感じます。

ー苦労することがある分、どのようなことにやりがいを感じますか?

自分が翻訳したものがウェブ上で記事として掲載されているのを見ると嬉しく感じます。英語のページのアクセス数が多いというのもやりがいになっています。自分がやっていることが目に見える形で表れるというのが一番のやりがいですね。


「支援を必要とする方に届くように」


ー最後に、本プロジェクトの目指す多文化共生について、どのように考えていますか?

多文化共生という言葉が先走っているように感じます。いろんな自治体が外国人を歓迎する意思を示していても、実態としてはまだまだだと思います。私たちは日本語が話せるコミュニティの中で生きているので、日本語を理解できない外国の方の存在には気づきにくいです。プロジェクトのウェブサイトの閲覧数を通して、日本にいながら英語を必要としている人たちの存在を知ることができています。


多言語支援を本当に必要としている人たちの存在が見えてくるように、いわゆる『日本人』のコミュニティから働きかける必要があると思います。多文化共生という言葉だけが先行しないよう、私ができることとして情報を翻訳して提供していきたいと考えています。

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私たち「COVID-19 多言語支援プロジェクト」は、14言語で新型コロナウイルスに関する情報を発信しています。発信ページはこちら:

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宛先:COVID-19 多言語支援プロジェクト
代表 岡本さわこ

完全ボランティアワークですが、ウェブサイトの運営に少額ながらかかる費用を賄うため、ほんの少しだけご支援いただけますと幸いです。首都圏に住む外国人の方が周囲にいらっしゃれば、ウェブサイトやTwitter、Facebookを拡散いただけるだけでも大きな助けになります。