たこわた@LongCOVID寛解→コロナ後遺症論文研究

2022/3月からLong-COVIDに。2022/10に寛解。その後、コロナ後遺症の…

たこわた@LongCOVID寛解→コロナ後遺症論文研究

2022/3月からLong-COVIDに。2022/10に寛解。その後、コロナ後遺症の論文を始め、計800本以上のコロナ後遺症関連論文を読み、そこから見えてくる治療法を記している。 経歴:慶應大学卒→京都大学大学院卒、生物学関連の論稿で共著書、査読論文複数。

最近の記事

  • 固定された記事

S, 査読論文のみで知るコロナ後遺症の機序と治療法①~抗ヒスタミン薬の4本の臨床論文の比較検討と2つの作用機序~

はじめにこのnoteは、『査読論文のみで知るコロナ後遺症の機序と治療法』の第1弾、抗ヒスタミン薬でコロナ後遺症を改善させた4本の臨床論文とその機序を説明した記事です。 この記事で具体的に記されているのは主に以下の2つの論点です。 抗ヒスタミン薬を使用してコロナ後遺症を完治or改善させた臨床論文が現在のところ4本存在する。この4本の論文すべてで、処方薬や用量が異なっている。これらを一覧にして比較検討し、何を試すべきか、選択肢を整理して提供する。 「どうして抗ヒスタミン薬が

有料
300
    • メンバーシップ終了と退会のお願い

      掲示板にも記しましたが、元々の予定通り5か月間の活動を終え、今月でメンバーシップを終了したいと思います。

      • コロナ後遺症世界カンファレンスについて

        支援してくださったみなさま 個別にメッセージが送れる方には送ったのですが、送れなかった方に向けて書いています。 みなさま、お世話になっています。 先日は支援のほどありがとうございました。 論文を計30本以上精読し、論文をもとに先生方をお誘いしました。 世界カンファレンスの開催は5月のようです。 日程が近づいたら改めてアナウンスを行います。 また、別の企画も進行中ですが、面接に合格し4月から新たな職に就くため、今後のことは明確にどうなるかわかりません。 支援をしていた

        • コロナ後遺症治療の世界的なカンファレンス準備のための寄付のお願い

          ツイート(ポスト)でも紹介しましたが、 ドイツ在住のコロナ後遺症患者の方が、トップレベルの研究者を世界中から集めて、コロナ後遺症治療を前進させるためにグローバルなカンファレンスを企画してくださっています。 私は、以下の仕事をするつもりです。 コロナ後遺症の治療状況を変えるために、全力で誠実に取り組みますので、ご賛同いただけた場合、ぜひ寄付のほどよろしくお願いいたします。 [1]. 各種医師へのお誘い ・SNSで高い評価を得ている大阪のクリニックの医師 ・2022年11月の

          有料
          500
        • 固定された記事

        S, 査読論文のみで知るコロナ後遺症の機序と治療法①~抗…

          日本と海外のコロナ後遺症治療の違い①――最も使われたコロナ後遺症治療薬としての抗うつ薬と〇〇薬の組み合わせ

          この記事では、2020年12月から2021年7月の間に大学病院ベースの治療プラグラムを基に実際に処方されたコロナ後遺症治療について、紹介していきたいと思います。 現段階の日本のコロナ後遺症治療では、世界的なコロナ後遺症治療状況が中々入ってきていないため(入ってきている雰囲気はあるが)、1つの情報としてぜひ参考にしてほしいと思います。

          日本と海外のコロナ後遺症治療の違い①――最も使われたコロナ後遺症治療薬としての抗うつ薬と〇〇薬の組み合わせ

          A, コロナ後遺症治療における薬剤性頻脈発症のリスク~有効な治療とリスクのはざまで~

          今回の記事では、コロナ後遺症治療で頻繁に用いられている(と相談を受けてきた)某治療薬が原因で生ずる可能性がある頻脈(薬剤性頻脈)、および代替治療の模索の必要性について論じていきたいと思います。 非常に短い文章で終わっていますが、情報の質は高いと思います。

          A, コロナ後遺症治療における薬剤性頻脈発症のリスク~有効な治療とリスクのはざまで~

          A, コロナ後遺症と睡眠障害①~論文で考える過眠症状[1]~

          睡眠障害は、コロナ後遺症の中心症状の1つです。 睡眠障害の治療は、SSRI(※セロトニン再取り込み阻害剤)やビタミンD、ベンゾ系の薬、ハーブ、朝の散歩など、様々な仕方での対応が可能ですが、 今回は、コロナ後遺症における睡眠障害を、論文レベルで考察していきたいと思います。 また、うつ病や睡眠障害の患者によく処方されることのあるSSRIは、同じSSRI薬の中でも、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス作用を有しているものとそうでないものがあったり、コロナ後遺症患者にとって特別な違

          A, コロナ後遺症と睡眠障害①~論文で考える過眠症状[1]~

          B, コロナ後遺症に対する身体的アプローチ①~ヨガの実践~(論文版)

          コロナ後遺症治療を提案する論文では、薬やサプリによるアプローチだけではなく、身体に直接働きかける物理的なアプローチも複数提案されています。

          B, コロナ後遺症に対する身体的アプローチ①~ヨガの実践~(論文版)

          A, 潜在的なコロナ後遺症治療法としてのビタミンD

          この記事では、コロナ後遺症治療と関わるビタミンDの有用性を7点の論点にまとめた論文を紹介し、「潜在的なコロナ後遺症治療としてのビタミンD」について論じていきたいと思います。

          A, 潜在的なコロナ後遺症治療法としてのビタミンD

          C, 薬の飲み合わせ&副作用①~筋弛緩薬と抗ヒスタミン薬~

          C, 薬の飲み合わせ&副作用①~筋弛緩薬と抗ヒスタミン薬~

          A, 論文が示すコロナ後遺症におけるPOTSの治療法①

          A, 論文が示すコロナ後遺症におけるPOTSの治療法①

          S, 査読論文のみで知るコロナ後遺症の機序と治療法②アルギニン~3本の臨床論文と3本の検査結果で考える改善理由とPEMの原因(暫定版)~

          はじめに(暫定版用)アルギニンの記事が、ほんとにあと少しで出来上がります。 現在、PEMの原因(の1つ)を論証できるあと一歩手前のところまできています。 約一ヶ月半、毎日論文と向き合い、朝から執筆に打ち込み、ようやくここまできました。 少し時間がかかっていますが、コロナ後遺症治療を前進させ、患者の治療状況を改善するために、絶対に必要な時間だったと思っています。 来月と再来月は、ブレインフォグの患者でも読みやすい長さの記事を中心に書いていきたいと思っています。 ひとまず

          有料
          350

          S, 査読論文のみで知るコロナ後遺症の機序と治療法②アル…

          コロナ後遺症における胃腸症状についての一考察~胃腸管への持続感染or他部位の炎症によるリーキーガッド~

          腸のアレルギーの原因であるリーキーガッドのさらに奥の原因を探る必要性 今回の記事では、コロナ後遺症における胃腸症状の根本原因が、他部位の炎症によるものなのか、持続感染によるものなのかについて、腸内細菌叢を主題化した論文を媒介にして考えてみたいと思います。 私は、コロナ後遺症になってから、人生ではじめてグルテンやカゼインのアレルギーになりました。 SNS等でも、コロナ後遺症で飲食に関するアレルギーが発生したという話をよく耳にします。 一般的に、グルテンやカゼインに対するア

          有料
          100

          コロナ後遺症における胃腸症状についての一考察~胃腸管へ…

          ニコチンパッチを試す時の注意点、たこわたの体感、体感の理論的解釈

          こんにちは。 2023年の9月頃、Twitter(X)のスペースでニコチンパッチを用いてコロナ後遺症を改善させた4つの症例を紹介していた臨床論文について話しました。 その際に言い忘れたことがあったので、改めて注意点とポイントをまとめておこうと思います。 論文が示すニコチンパッチの量

          有料
          100

          ニコチンパッチを試す時の注意点、たこわたの体感、体感の…

          ブレインフォグに対する認知トレーニングを行った臨床論文の紹介と「負荷をかけたペーシング」の重要性とリスクについて

          今回は、ブレインフォグに対して認知トレーニングを行った論文を紹介し、この論文を参考にしながら、コロナ後遺症における「負荷をかけたペーシング」の重要性とリスクについての記事となります。 コロナ後遺症におけるPEMと(適切な)負荷をかけたペーシングコロナ後遺症におけるPEM コロナ後遺症の症状の1つに、PEM(post exertional malaise)と呼ばれるものがあります。 日本語訳すると「労作後疲労」になりますが、多くのコロナ後遺症患者がこのPEMを抱えている(あ

          有料
          100

          ブレインフォグに対する認知トレーニングを行った臨床論文…

          「機序と治療法①抗ヒスタミン薬ver」のたこわた的ポイントと深読み、冷静さを失わない大切さについて

          本編のハイライトとその他雑感 「抗ヒスタミン薬の記事」についての感想もいくつかいただきました。 5万字以上あるにもかかわらず、ゆっくり読んでくれた方もたくさんいたようで、大変感謝です。 他方、難しい部分もあったという話も聞きました。そこで、メンバーシップ限定でポイント的なところなどを改めて簡潔に書いてみたいなと思います。

          有料
          100

          「機序と治療法①抗ヒスタミン薬ver」のたこわた的ポイン…