A, コロナ後遺症と睡眠障害①~論文で考える過眠症状[1]~

睡眠障害は、コロナ後遺症の中心症状の1つです。
睡眠障害の治療は、SSRI(※セロトニン再取り込み阻害剤)やビタミンD、ベンゾ系の薬、ハーブ、朝の散歩など、様々な仕方での対応が可能ですが、
今回は、コロナ後遺症における睡眠障害を、論文レベルで考察していきたいと思います。

また、うつ病や睡眠障害の患者によく処方されることのあるSSRIは、同じSSRI薬の中でも、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス作用を有しているものとそうでないものがあったり、コロナ後遺症患者にとって特別な違いを有しているものもあります。
論文でしか発見できないような微妙な作用機序の違いがあり、現在調査を進めている最中です。
SSRI(あるいは睡眠障害の中の不眠症)については後日治療薬名にフォーカスした記事を執筆するため(ベンゾ系の薬でもやれたらいいな)、今回は過眠症状の方にフォーカスをあててみたいと思います。

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